[英語の本目次 (カテゴリ別)][日本の本][Macでロシア語インターネットTop]

Tom Clancy's Net Force

Net Force

Tom Clancy & Steve Pieczenik著
Berclay Books A member of Penguin Putnum Inc.
1998年
定価$7.99
ISBN0-425-161722


時は2010年、世界に広く普及したインターネットを対象として、FBIには専門の部門が作られています。これがNet Force。その長官が突然何者かに襲われ殺害されます。次官のアレックス・マイケルズが自動的に昇格し、その犯人追及を始めます。

テロの実行犯は、ミハイル・ルジヨーと、ニコラス・パピロサ、グリゴリー・ズメヤーたち。(それぞれ姓のかわりに、小銃、巻たばこ、蛇という愛称?を名乗るもとKGB)。テロリストチームは、目くらましのため様々な手を使って混乱を起こします。

バーチャルリアリティーの世界で、サイバーテロリストの逃走、追求が行われます。バーチャルリアリティーでの追跡シーンは、どこかスノー・クラッシュを思い出させられました。話の性格上、舞台がめまぐるしく変わるのにはつかれましたが、手練れの流行作家もインターネットの話題を扱うようになったのか、と納得。(勿論、いかにも理解が浅いというような苦言も、amazon.com読者評には見られるようです。)

結末は、なるほどアメリカ的。
日本軍が、戦乱のバルカンに韓国軍その他と一緒に入り込んで活動している情景も描かれています。新ガイドラインを先取りしたような記述で、アメリカ国防省の広報活動のようだなあと、思ったり。

(1998/11/29記)

角川書店から、翻訳が刊行されました。文庫です。
翻訳では、ルジヨーは、リューゾーという、チェチェン人というよりも日本人風の名前に変わっています。

(1999/10/15記)

Amazon.comで、書評を読んだり、本を購入することが可能です。
[英語の本目次 (カテゴリ別)][日本の本][Macでロシア語インターネットTopページ]