苗場山(2002年8月9日)
 本当は、苗場山に行く代わりに北岳に行く予定だったのだけど、体の調子が今ひとつなので、苗場山に行くことにしたのである。巻機山に行ってから、調子が悪く、食欲なくなってしまったのである。運動すればよいかと思い、やってみても今ひとつで回復の兆しはない。月曜日に行こうと思っていたのだが、結局、断念して、金曜日に行くことにしたのである。今から考えると、要は、内蔵に疲れがたまっていたのではないかと思う。もう、年なのだね。昔なら、運動すれば調子が良くなったのだけれど、今では、かえって悪くなる。運動したら、休息が必要なのだ。

 5時に起きたのだけど、猫が餌をくれというので、猫に餌をやって、5時30分に家を出発。途中、コンビニに寄って、そばなどを買う。朝早くなのに、風体の怪しい若者たちがコンビニの前でたむろしている。こんなに朝早く起きてどうしたのと言うのではなくて、要は、ずっと起きていたのね。まあ、このような人たちが、朝起きてしてとは考えられないからね。

 高速は、お盆の休み前であるが、スムーズに流れている。途中、上里でモーニングセットを食べて、和田小屋下の駐車場に着いたのは、8:25であった。今回は、ゲートは開いたままであった。歩く準備をしていたら、新たに車が着いて、中高年のグループが車から降りてきた。駐車場に止めるのにお金はかからないのかと聞かれた。お金はかからないねえ。しかし、やはり、グループは五月蠅い。どうして静かにできないのだろうか。

 35分に歩き出し、9:00には和田小屋に着く。和田小屋の前にある飲料水を水筒に詰め。今回は、足りなくなってはいけないと思い、2リットル入れて、少し休憩。この和田小屋って、ゲレンデの途中にあり、夏は、前が開けている。気持ちがいい。掲示に従って、登山道を進む。下の芝に着いたのは、9:57であった。しばし休憩。
 下の芝から35分ほど歩いて、中の芝に着く。ここは、見晴らしの良いところである。

nakanoshiba

このあたりから植生が変わる。背の高い木が少なくなっていく。中の芝からしばし歩いていくと、下の方にカッサ湖が見えてくる。

kassako

カッサ湖の上の方に送電線の鉄塔が続いているのが見える。このような豪雪地帯には、山の上の方に鉄塔があるのもしょうがないことなのだろうか。このあたりから、登りの傾斜は緩くなっていく、中の芝から神楽の峰に着いたのは、11時30分であった。神楽の峰は、稜線をゆるゆると登っていって、着いたピークである。このころから、ガスが出ていて、他の山々は見えなくなっていた。ここから、しばらく登っていくと下りになって、苗場山が見えてくる。今回も残念ながらガスっていて、頂上が隠れている。

naebasan

そのまま下っていくと、雷清水に出会う。この前来たときは、汚かったが、今回は、それほどでもない。でも、なんだか、糞尿の臭いがしたなあ。ここでしばし、休憩。ここからは、一度鞍部に降りて、登り返す。鞍部付近が、お花畑になっている。でも、標高がないから、北アルプスのようなお花畑を期待してはいけない。マクロレンズを持っていかなかったので、T2での写真である。黄色い花や、ピンクの花が咲いていた。

flowers

鞍部から、40分ほど急登を登って、空が開けたかなと思うと、池塘のある広々とした頂上に着く。三角点が置かれているのは、遊仙閣の裏である。木道に従って進む。ガスが出ていて、池塘が見え隠れする。

mokudou

赤湯への標識を見送って、しばらく歩くと遊仙閣に着く。12時40分であった。小屋の裏手のいすに座って昼食を食べる。食べ終わる頃、雨がぽつりぽつりを降ってきた。空の様子からして、たいしたことはない。遊仙閣の裏側に新しく自然保護センターができている。宿泊もでき、きれいである。しばし、写真を撮り歩く。今回、嬉しかったのは、やっとVELVIAを使い切ったことである。mamiya7のレンズが暗いのでVELVIAでは、苦しいのである。それに、曇りだと青色が強くなるしね。まあ、フィルターをつければ良いのだけれど、もっていないからなあ。

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写真を撮り終え、13時50分下り始めた。途中、これから帰るのかと、孫をつれたおばあさんに聞かれたので、2時間30分くらいで下れるのではと言ったら、本当かという顔をされた。やれやれ、こういう人が多いのだ。

 急登を下りながら、登ってくるパーティが、いずれもザックカバーをしている。空の様子からして、それほど雨が降っている様子ではない。しかし、上の芝をすぎて、ぽつりぽつりと降っていた雨は、激しく降り始めた。空は明るいのだ。でも、雨足は速くなってくる。雨具を身につけ、下り始める。次第に激しくなってきた。中の芝を過ぎてしばらくして、木道をびしょぬれの小ウサギが走ってきたのだ。こちらも驚いたが、向こうも驚いたらしく、気がついたと思ったら、茂みの中に入っていった。途中、休みたかったのだが、結局、休まずに降りてしまった。むかしなら、どうということはなかったのだけれど、両膝を痛めてしまった。もう少し、早く降りれると思ったが、和田小屋に着いたのは、16時であった。和田小屋に着いたときには、雨はあがっていた。

 駐車場につくと、なにやら怪しい中年の夫婦連れが、自分らの車の前で、お茶などを飲んでいる。「あめはたいへんだったかね」と聞かれたのだが、えーまあ、とこたえた。せっかくだから、珈琲を飲まないかと言われたのだが、とにかく、怪しいので丁寧に断った。もう一組、すでに降りて、帰る準備がすんだ中高年の車が、駐車場を後にしたのだが、疲れていたのか、ストックやカメラやら、車の上に置きわすれていたのだろう、置き去りにして、去っていった。この夫婦、それらのものをひろってたが、あとでどうしたものだろうか?

 前来たときには、セキレイの湯と言うところに入ったので、そこに入ろうとしたら、つぶれていた。しょうがないので、関越に乗る前に、神立の湯というのがあったのでそこに入る。
 高速に乗って、しばらく運転したら、めちゃめちゃ眠くなった。温泉と疲れのせいである。途中、パーキングでしばし寝る。家に帰ったのは、9時になっていた。

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