11月21日(日)晴れ
 天狗岳 ここ三週間、週末のなると山に出かけている。天狗岳は、北八ヶ岳と南八ヶ岳の中間にあって、ガイドブックでは、南八ヶ岳に分類されている。今回は、渋ノ湯から唐沢鉱泉に抜けて、天狗岳の西側の尾根をたどるコースを登った。
 車で5時に家をでて、渋ノ湯に8時8分に着く。車を止めることができるか心配であったが、渋ノ湯がやっている駐車場に止める。

道路を少し下って、唐沢鉱泉の掲示に従って、登る。霜が降りていて、道は凍っている。トラバースしながら登って行くような感じである。しばらくして、掲示に出会い、唐沢鉱泉へは下っていく。8時53分に唐沢鉱泉に着く。泊まりたくなるような立派な建物である。唐沢鉱泉へ行くには、林道を行くとあったので、道が細いと思っていたが、道は広く、車も止めることの出来る駐車場がある。車で、ここまで来ればかなりアプローチが短縮できる。
 唐沢鉱泉を過ぎて、川を渡り、すぐ登りになる。時々、景色が見えるところに出るが、ほとんど、木に隠れている。急登のせいか、高度は稼げる。尾根に出たのは、10時であった。ここからは、北アルプス、乗鞍、御岳、八ヶ岳、蓼科が見える。

残念ながら、空気が澄み切っていなく、山々はぼんやりとしか見えない。5分くらい行った所に、第一展望台がある。ここの眺めが、この尾根では、一番よかった。木がまばらな尾根を少し登ると、第二展望台に着く。ここからは、西天狗岳、南八ヶ岳が見える。

第二展望からしばらく行くと、下りになって、西天狗の登りになる。岩が重なったところをしばし登り、岩がなくなると、頂上に着く。12時6分であった。頂上に着くと、犬がいた。

頂上にいた登山者は、誰かが捨てていった犬と思ったようである。実は、この犬、唐沢鉱泉から登ってきたようである。犬の首輪に唐沢鉱泉の犬とある。時たま鳴いては、寝ている。犬の散歩にしては、結構な距離である。頂上で食事を済ませ、東天狗に向かう。15分で着く。着いたのは、13時10分であった。

南八ヶ岳と遙か下に、坪庭と黒百合ヒュッテが見える。眺めは、西天狗の方がよい。10分ほどして、中山峠を経て、黒百合ヒュッテに向かう。黒百合ヒュッテには、14時7分に着いた。途中、奥さんとはぐれてしまった中高年の人に追いついた。どこ行ったかわからないようなのである。たぶん、黒百合ヒュッテにいると思って、こちらの方と教えてあげたが、大丈夫だったろうか。とにかく、どこから登って、どこへいくのも知らないのである。奥さんとはぐれちゃあぶないなあ。黒百合ヒュッテから、渋ノ湯を目指して降りる。時間は、二時を過ぎていたが、いくつか黒百合ヒュッテを目指しているパーティがあった。
 渋ノ湯に着いたのは3時53分であった。渋ノ湯で温泉に入る。もともと鉱泉をわかしたようである。風呂は板で出来ている。なかなか風情があった。
 帰る途中、月が昇った。満月ではなかったが、美しい月であった。

中央道は渋滞して、家に着いたのは9時であった。