●9月3日(日)
AM8:00〜8:30
フリー走行 |
初日の金曜朝は雨が少し残っていたものの、それ以降、当地岡山は好天が続いており、迎えた決勝日の朝も爽やかな快晴です。どうやら午後の決勝レースも雨の心配はしなくて済みそうです。
チームは朝6時半にロッジを出発、7時前には決戦の地・岡山国際サーキットに入りました。8時から始まるフリー走行に備えて、ゆっくりと12‐Cピットは始動していきます。
決勝レース前の最後の走行セッションとなる日曜朝のフリー走行ですが、78号車は土曜の予選終了後からマシンのセットアップは殆んど変えていないため、この30分間は主に決勝レースに向けたマシンチェックが主体となります。
練習用タイヤを装着した78号車にはまず新宅選手が乗り込み、開始直前からPITロードを埋め尽くすように待機していた大勢のS耐マシンに交じり、8時3分にPITアウトしていきました。新宅選手はマシンの感触を確かめながら、新品のパッドやローターのアタリ付けも行なっていきます。

新宅選手が乗り込んでフリー走行がスタート
新宅選手が約10分で走行を切り上げてPITインすると、今度は伊藤選手が乗り込みます。もちろん、このPITレーン上でのドライバー交代は、決勝レース中のドライバー交代時を意識したもので、本番さながらの真剣なものです。代わってステアリングを握った伊藤選手はその後6周ほど周回を重ね、8時23分にPITイン、チームテスタスポーツは最後の走行セッションを無事終了しました。
ここでの78号車のベストタイムは、伊藤選手が5周目に記録した1分43秒577。ST-3クラス勢では、#7・MAKERS
ISHIHARA MARINE RX−7が唯一40秒台に入れたものの、他は概ね予選タイムの1.5秒〜2秒落ちの42秒〜43秒台といったところであり、結果的に78号車のクラス順位は、今週末で最高のクラス9位にまで上がりました。
このフリー走行でのクラスTOPとのタイム差は、グリッド予選の時と同じく約3秒。その相手が同じRX−7であるのはやや複雑な心境ですが、上位とのタイム差の絶対値といい、後方に従えたライバルの台数(4台)といい、今回の78号車は明らかに、クラス内でのポジションとしては例年にない好位置をキープしていると断言できます。実際、このセッションのRX−7勢でいえば、好調の岡部自動車の3台に続く4番手の座を私達のRX−7がGetしているわけですから、決して悪い気はしないどころか、ひそかに自分達の健闘を称えてやっても良いくらいです(笑)。
決勝レースではRX−7勢6台の大暴れを期待しつつ、その中で私達はひとつでも上のポジションを狙っていきたいものです。
スーパー耐久 フリー走行 リザルト
【ST‐3クラスのみ抜粋;順位は総合順位】
◆9月3日(日) 天候:晴れ◆ |
11.#
7 MAKERS ISHIHARA MARINE RX-7 |
1'40.486 |
― |
15.#23 C-WEST
ADVAN Z |
1'41.568 |
+1.082 |
16.#15 岡部自動車アドバン洗剤革命RX-7 |
1'41.571 |
+1.085 |
20.#33 eeiA-ings
Z |
1'42.486 |
+2.000 |
21.#14 岡部自動車ディクセル洗剤革命RX-7 |
1'42.605 |
+2.119 |
22.#27 FINA
SUNBEAM ADVAN M3 |
1'42.732 |
+2.246 |
23.#83 BP
ADVAN NSX |
1'43.116 |
+2.630 |
24.#19 バーディクラブ
TC神戸 Z33 |
1'43.156 |
+2.670 |
25.#78 WW2
ダンロップ RX-7 |
1'43.577 |
+3.091 |
26.#
9 ハウスコンサルタント ADVAN Z |
1'43.634 |
+3.148 |
27.#16 H!NT.
7 |
1'43.731 |
+3.245 |
29.#70 マジック
kg/mm RX-7 |
1'44.713 |
+4.227 |
36.#43 ゼナドリン
ディクセル MJ M3 |
1'47.207 |
+6.721 |
●9月3日(日)
AM11:50〜12:40
ピットウォーク |
今回の私達のPIT位置は「12−C」で、岡山国際サーキットの長いPITレーンのほぼ中央。PITウォーク開始時間の遥か前から、パドック内の通路でその瞬間を待ち続けていた熱心なレースファン達が、我先にとPITレーンになだれ込んでいきます。私達のPIT前を左右に行き交う大勢の人の流れは、いつまでたっても途切れる気配をみせません。
さて、以前のPITウォークタイムであれば、私は敵情視察とばかりに、同クラスのライバルマシンを撮影しようとカメラ片手に勇んで出撃していたのですが、ここ数年のPITウォークでは、マシンからドライバー&キャンギャルへ完全に主役が入れ替わってしまいました。マシンが後方に追いやられるばかりか、下手をするとガレージ内に頭から突っ込んでお尻を向けているシーンまで散見されるようになり、正直なところ撮影意欲を著しく殺がれていました。そのため、気が付けばいつしかダラダラとつなぎ姿のままでPITレーンを闊歩するようになってしまい、懸命に観客サービスに努めている他チームのスタッフから冷笑されることも・・・。そこで今年は心機一転、もう一度原点に立ち返り?、私服に着替えて撮影に繰り出すことにしたのでした。
その活動結果は以下に掲載しますが、成否の判断は皆さんにお任せします(笑)。
◆ST‐3クラスのエントリーマシン◆ |

#7 MAKERS ISHIHARA MARINE RX-7 |

#9 ハウスコンサルタント ADVAN Z |

#14 岡部自動車ディクセル洗剤革命RX-7 |

#15 岡部自動車アドバン洗剤革命RX-7 |

#16 H!NT. 7 |

#19 バーディクラブTC神戸Z33 |

#23 C-WEST ADVAN Z |

#27 FINA SUNBEAM ADVAN M3 |

#33 eeiA-ings Z |

#43 ゼナドリン ディクセル MJ M3 |

#70 マジック kg/mm RX-7 |

#83 BP ADVAN NSX |
このように、私の撮影活動には期待外れの面が多々ありましたが、それとは逆に、私達のPITでは期待通りの嬉しい出来事もありました。
そう、毎年ここ岡山戦で再会を果たしているあの親子3人組の登場です。
彼らが私達WW2のマシンを目当てにPITへ駆け付けてくれるようになったのは、2001年のWW2初参戦の時以来のことですから、今回でじつに6年連続の6度目となります。今回も克ちゃんと私がいつもながらの温かい激励のコトバを頂戴したわけですが、「このマシンがいてくれないと、ダメなんっすから!」などと、ここ数年は親父さんよりも息子さんの方が積極的にアツいコトバをかけてくれるようになったのも、6年間の月日の偉大さを感じさせる出来事でした。
私は「今回のRX−7勢は絶対に強いですよ! 私達も負けないように頑張りますからねっ!」と力強く答え、がっちりと握手を交わして彼らと別れました。
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今年も思い思いにパチリ・・・ |
そしてジックリとマシンを観察 |
なお、前日の土曜のPITウォークタイムには、WW2メンバーのしゅんさんが遥々鳥取から駆け付けてくれました。2001年のWW2初参戦時に連れて来られた1歳の息子さんもすでに6歳に。私達のマシンを間近でじっくり観察してくれた後、予選セッションでストレートを疾走する78号車の姿にずっと声援を送ってくれていたそうです。ここでも月日の偉大さを痛感しますね。
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