<旧車シリーズ 705>


DATSUN 1300 TRUCK (520S)


 
ダットサンの1トン積ボンネット型トラックは、1958年に登場した1000ccのG220型に始まる。その後1200ccエンジンを搭載したG223型を経て、1960年のモデルチェンジではブルーバードのスタイルを採り入れた320型に移行する。そして1965年、再びモデルチェンジを受け、ダットサン1300(520型)が登場する。
 ダットサン1300ではエンジンがE1型・1189ccに代わってJ型・1299ccとなり、最高出力は55psから62psへ向上した。車体サイズも1200より全長で120mm、全幅で60mmサイズアップし、乗車定員は2名から3名へ変更された。前進4段のトランスミッションはこのダットサン1300からフルシンクロとなる。また、2列シートで6人乗りとした400kg積ピックアップトラック(U520型)も登場している。
 翌1966年には2灯式だったヘッドライトが4灯化された。同時に、デュアルサンバイザー/クラッシュパッド付インパネ/ホワイトリボンタイヤ等を標準装備するデラックスと、荷台を390mm延長したロングボディーが追加された。これよりデラックスが520型となり、従来版はスタンダードとして520S型となった。


 
先代の320型が初代ブルーバード(310系)のデザインを汲むのに対し、この520型( とりわけ後期型の4灯モデル)は、明らかに二代目ブルーバード(410系)を連想させるマスクとなっていて、当時小学生だった私は、撮影ノートに「410ブルーバードトラック」と間違って書いています(笑)。なお、420型という呼称は縁起が悪いため、520型となったようです。
 僅か3年余りで次モデル(521型)へバトンタッチしたためか、この520型シリーズはあまり馴染みがないですね。


推定年式:1966
撮影時期:1981年2月
撮影場所:山口県柳井市伊保庄にて