4:20 ヘッドランプをつけて出発 げっビッケルの石突きのゴムが取れない。10
年以上も使って無ければ焼きついてもしゃーないか。ゴムが着いてもビッケルはビッケ
ルである
5:10 笹に先程の雨の雫がついている。こんなに早くから濡れてしまってはいけな
い。雨具を下だけ着ける。7合目のとある所から雪が出てくる。腹がへった。おにぎりを
ぱくつく。とにかくバテル前に食えは五十嵐師の教えである。
猿田彦大神のところで頂上となっている。ここは一方がガレて開いている。しっかり
残雪も残っている。
ほどよくしまった雪はもぐらずに歩きやすい。
7:30 燕頭山着
燕頭山から観音岳の稜線
甲斐駒ガ岳も雲ひとつない
燕頭山から鳳凰小屋までの積雪状態は稜線沿いは所々雪が残ってい
る程度でるんるん気分で歩いていく。
北の斜面に回り込んだ所から1メートル位の積雪になりそのまま北の斜面が続き
深い雪は途切れることはない。ただ固まっているので降雪時とは比較にならない位に
歩きやすい状態になっている。そのうえ何週間か前のトレースもぼんやりと残っている。
夏道の下をゆく、ここだとビバークが出来るかもしれない。この橋を越えた先に唯一の
悪場がある。
少し登った肩からこの木橋までのトラバースがそれである。ここは雪がくさっていると
滑落しやすい。足元が不安定なうえビックも安定しないので灌木を補助にしまだ雪が
残っていたので強引に踏み込んで足場を作りながらぬけた。ここを越えてから先に
尾根からマーキングがあるので巻いている人もいるようだ。この上にガレは続いてない
のだからそのほうが確実と思う。
鳳凰小屋の手前から見える岩場
9:50 鳳凰小屋着 この付近足跡ひとつ無くまったく静かなものである。稜線に出
てからだと風もあるだろうと思い縁側をお借りして食事をとる。
鳳凰小屋の上の岩場1
10:35 小屋発 地蔵岳へは小屋の左脇の小沢を横切って樹林帯に入る。入口は赤
のテープがいい目印になっている。
鳳凰小屋の上の岩場2
傾斜がゆるくなってくるとルートは次第に左により岳樺の斜面との境目ちかくになってくる。
さらに上り稜線が見えてくると雪面のなかに指道標が見える。オベリスク目指して最後の
雪にキックを効かせてのぼる。
雪のきれたところで古銭を発見。改めて昔からの信仰の山であることを実感する。
途中より見上げるオベリスク
11:45 オベリスクの肩着 上り詰めるとそこには,たくさんお地蔵さんが並んでいた。
地蔵岳より観音岳
12:00 地蔵岳頂上 急な雪の斜面を登りきり頂上につく。
地蔵岳より仙丈岳
地蔵岳頂上よりオベリスク
地蔵岳頂上から北岳農鳥岳方面
観音岳への縦走路は西側には全く雪がなく,稜線もほとんどの部分に雪がない。
時間も無雪期と変わらないだろう。ここで縦走することを決定する。ただここまで一人も
会っていないのて先を急ぐこととする。
縦走路は予想通り無雪期と変わらない状態であるが,一か所急な雪の斜面がありコース
左に向いているが,ここは直上することにする。ここが今回の山行で一番傾斜がきつい
所でした。気温が高いこともあり今回はアイゼンはまったく必要を感じませんでした
がケリが浅いと滑落する危険があるので不安な方は使用した方がいいかと思います。
ビッケルは傾斜のきつい所もあるのであった方がいいと思います。
13:25 観音岳着 相変わらずいい天気である。ここから薬師岳へも夏道とまっ
たく変わらない状態である。いまだに一人として出会わず鳳凰三山は独り占めの贅沢
三枚である。強い雨がとか天気予報で言っていたので敬遠したのだろうか。中道の下
りでの時間を稼ぐため多少急ぐ。
14:00 薬師岳着
薬師岳より北岳
薬師岳より夜叉神峠方面
最後の眺望を楽しんだあと青木鉱泉と赤字で書かれた中道へ下る。
最初の雪面で早くもコースロストした。これからは読図と正確なコンパスの使
用が鍵となる。まず地図とコンパスで現在地を再確認し自分の行くべき方角を定める
次に目標となるものを定める(なるべくどこからみてもわかるもの)。あとは俯瞰で
きるところがあれば稜線と谷の走り方を確認しメモっておく。
あとはコンパス君が頼りだ
大岩を目標にいくとマーキングがでてきた。
目標した大岩
このあとしばらくマーキングをたどる。この青テープもわかりにくかった。何度かコンパス
君のお世話になる。どうも中道には人が入っている形跡はなくテープは殆どなしである。
最後に枯れ木3本の赤マークに導かれて左に行き見通しのいい斜面に出た所で急斜面
の中に細い木があるだけとなりマーキングはあてに出来なくなってしまった。あとはコン
パス君が頼りである。この付近2200メートルあたりだろうか。コンパス君と角度を確認
しながら古い倒木混じりの斜面を下る。
しばらく下ると指道標があった。やったぜコンパス君という間もなくここからが針葉樹の
密集した樹林帯となり昼間でも薄暗く早々に突破しないとビバークしなければならない
かも知れない。ここが核心部だぜコンパス君。見通しはまったくないしはっきりいって
ヤブである。コンパス君と角度を常に確認し,落とし穴に注意しながらすすむ。倒木や
岩の上に雪が乗っていると思われる所では片手あるいは両手で木にぶら下がり確保
しながら下る。こんな所でケガでもしたら,狼煙でもあげない限り発見してもらうことは
出来ないだろう。
やっと傾斜も緩やかになり木々もまばらになったところで雪も浅くなり,雪融けの中
に道の一部を発見し登山道に復帰した。それにしてもこういう時のコンパスは心強い
ものである。所々に青木鉱泉の古い案内板がある気持ちのいいカラマツ林をしばらく
下ると林道にでた。ありがとうコンパス君今回も君のおかげだぜ。雪を被ったやぶを
こぐこと約1時間半ぐらいでした。
17:30 上の林道着
18:00 下の林道着 ちよっとヤブっぽい道を下ると廃屋がある。
谷をまたぐ巨大な砂防4連ダムの一つ
ここからからは林道歩きとなり青木鉱泉へは砂防ダムの工事現場から対岸の道を
しばらくもどり返すように変わっていた。ここまでまったく人に出会わず鳳凰三山一人
占めの山行でした。
19:00 青木鉱泉着 青木鉱泉についた頃にはかなり暗くなっていたので御座石
鉱泉への道の状況を聞くことにした。青木鉱泉の方はどこからきたか聞くので中道と
いうと中道は雪が完全に消えるまではほとんど人が入らないと言っていました。御座
石へは林道を分岐まで40分位で行けるということなので夜道をひたすら歩くこと1
時間15分。で御座石鉱泉に着いた。
20時15分 御座石鉱泉着
今回もおおいにコンパスのお世話になった新人Kでした。