国会図書館の蔵書がネットで検索可能に
国立国会図書館(東京・永田町)が所蔵する膨大な数の
書物の題名などが今春から、インターネットを通じて無料
で検索可能になる。同図書館が進める「電子図書館」構想
の一環で、浮世絵などの画像情報も流す。将来は雑誌の見
出しデータベースなども提供する予定で、インターネット
を通じて複写資料を請求する方法なども研究中だ。
国会図書館のホームページ(http://www.n
dl.go.jp/)に新たに「電子図書館」コーナーを
設け、順次、各種データベースを提供する。
まず、3月をめどにスタートするのは、1948年以降
に収蔵した全和図書180万件と外国図書20万件分の書
誌情報データベース。書名やその一部分の単語、著者、出
版社名、テーマなどで検索し、目的の書物を探すことがで
きる。
続いて、江戸期の博物学資料である本草図譜や、北斎、
広重らの浮世絵、風俗絵巻など、同館所蔵の貴重書から、
2万3000枚分の画像情報を公開する。いわば「電子美
術館」だ。雑誌の記事約360万件分の見出しのデータベ
ース化も、2002年を目標に作業を進めている。
さらに、全国の公共図書館などが所蔵する新聞や児童
書、点字・録音図書の総合目録も、準備が整い次第、提供
を始めるという。(03:05)