KASHIRA?
「かしら」コレクションのページである。

「かしら」問題の発端となった0619の日々記録を採録する。

0619
問題はかしらである。頭のかしらではなく語尾のかしらである。
「どこが問題なのかしら?」
と言うと女性だと思う私はおかしいのか?
というのも、今読んでいる江戸川乱歩「疑惑」にも出てくるのだが、男だとばかり思っていた人物が言うのである。
ところで、君はフロイトのアンコンシャスというものを知っているかしら。
(「人でなしの恋」創元推理文庫・P70)
翻訳モノにも、ダンディな探偵が、かしらの語尾を使っていた記憶がある。
かしら、って、男が使う語尾なのかしら?


はまの氏の推測
江戸文化の本など読んでると、男の人(あそびにんっていう風情の)が好んで遊女ことばを話すのが粋だったことがあったとか?読んだような覚えがあります。
そういうののなごりじゃないかな。


はまの氏からの報告によると
島田荘司の「占星術殺人事件」、石岡くんの台詞に「〜かしら」と語尾を結んでいるのを発見。
推理小説に多いのか?


有島やすのり氏からの報告によると
「かしら」どころか、「かしらん」があるそうだ。
『アヤツジユキト1987-1995』


他にも「かしら」問題についての報告が多数あった。
ので、「かしら」コレクションを始める。深い意味はない。
採集のポイントをまとめておこう。
・会話の中で「かしら」が語尾になっている。
・その会話の主が男性である。
以上、2点である。
発見した場合は、書物のタイトル、著者、出版社、ページ数を報告して欲しい。
また、この奇々怪々な現象の謎を解明してくれる猛者の意見も募集中だ。


さて
いかに多くの「かしら」が生息し、気になっている人が多いかということを証明するかのように、その後も続々と報告がよせられた。

"H.Aiba"氏からの報告によると
大岡昇平作「野火」(新潮文庫)P.35の若い兵士(男)が「そうか知ら」と言っ てます。
考えるに「(〜〜)か、知ら(ない?)」って感じじゃないでしょう か?
少なくとも、「か、しら」と切れると思われます。

兵士が、かしら!使用。
「おぉ! 突撃かしら〜!」とか言ってほしい。

かにたま氏からの報告によると
ちなみに、かしら、は大槻ケンヂくんや、マイナーですが、 和嶋慎治くん(人間椅子)も言いますね。
文学系の人に多いのでしょうか?

会話として話してるのではなく、書き言葉(地の文)で話している可能性はありますな。

ナガヰ氏からの報告によると
今日のダウンタウンDXで松本仁志が三回投げてで
「ちょっとこの四つをどうしようかしら、どうやって入れてこうかしら」
というふうに「かしら」を連発してました。
そう言えば松本仁志はまえからけっこう「かしら」を使ってたような気がします。

そう言われれば松本さんは使っていますねぇ。
遊び人キャラクターが憑いてるっぽい時なのでしょうか。

はまの氏からの報告によると
その1
N刊工業新聞のイマニシさんという人なんですが、
「ん〜、そこは、それでいいんじゃないかしら?」
「だいじょうぶじゃないかしら」
「ちょっとヤバいんじゃないかしら…」
など、連発です。ちなみに、30代後半男性。おそらく関東圏出身(←未確認ながら)。

その2
土曜にカラオケ行ったんですが、そん時にオフコースの『ワインの匂い』って曲が出てきたんですね。
この曲は男性の立場から、好きな女の子のことを歌ってる内容だと思うんですが(自分のことを“僕”と言ってるし、相手を“その娘”と言ってるので、間違いないと思う)、その曲の一番最後のフレーズで
きこえたかしら
と言っています。(ちなみに作者は横浜出身だそう)

さっそくカラオケに行って『ワインの匂い』を歌ってきます(^_^;)。
っても歌を知らんやん。

岩田氏からの告白によると
オーガシリーズやバロックの音楽などを手がけた岩田氏の告白によると、
「連発してるんだよー」
とのこと。

カミングアウトされたレアなケース。
ここでも遊び人とゆーキーワードは有効なのか!

中公文庫「今夜は眠れない」宮部みゆき著
ひさしぶりに発見。P98に、
澤村氏がそれに感謝して金を残すって筋書きは、決しておかしくはない」
「そうかしら」
「そうさ。
である! うーん。発言者は少年だ。若い作家さんの作品にも出てくるとはなぁ。
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