試訳
Wild Women in the Kitchen by Wild Women Association
California: Conari Press, 2000
部分引用の範囲で試訳します。

『ワイルド・ウイメン・イン・ザ・キッチン』

黄金のハート Pocahontas ポカホンタスのコーン・ブレッド

 後に有名になったポカホンタスは、実際にはディズニー映画に描かれるほど魅力的な少女ではなかった。とは言え、かなり多くのアメリカ人の感謝を受けるに値する存在である。何しろ彼女が救った人々の子孫が、今では100万人もいるのだ。
 彼女の物語を知らない人のために、簡単に説明しよう。ヴァージニアのジェームスタウン植民地で最初の冬を越すことができた者は、105人のうちたった38人だった。そしてもしポカホンタスがジョン・スミスの命を救わなければ、入植者全員が飢えと寒さで死に絶えていたかもしれない。
 1608年、キャプテン・ジョン・スミスはポーハタン族の酋長ワフンセナコウに捕らわれた。酋長は彼を殺そうとしたが、1624年に出版されたジョン・スミスの報告書によると(一部の歴史家はその真偽を疑わしいとしている)、「王の愛娘であるポカホンタスがスミスの頭を腕に抱き、その上に身を投げ出して彼を救った」のだと言う。その後ポーハタン族はトウモロコシを物々交換してスミスと飢えた同胞たちを養い、そのおかげで彼らは飢餓から生き延びることができた。
 ところが、その時代の白人は恩返しをするという習慣を持ち合わせていなかった。1613年、同じ入植者たちはポカホンタスを捕虜にし、身代金を要求した。お金が用意されなかったため、ポカホンタスはキリスト教の教義により洗礼を受けさせられ、レベッカという洗礼名を得ることになった。翌年、およそ18才で男やもめジョン・ロルフと出会い、彼女は結婚した。当時彼は、ヴァージニアでのタバコ栽培を推し進めている中心人物だった。その2、3年後、2人は幸福な夫婦としてイギリスを訪ね、ジェームス1世に謁見することもできた。この時、不愉快ながら、ジョン・スミスにも再会した。そして帰国の旅のほんの少し前、ポカホンタスは病に冒され、21才でこの世を去った。  

 コーン・ブレッドのレシピ
材料:コーンミール 1カップ、小麦粉 1カップ、砂糖 1/4カップ、ベーキング・パウダー スプーン1、塩 スプーン1、植物油 1/3カップ、卵1個、牛乳1カップ、レッドペッパー少々、ローズマリー少々
  1. オーブンを180度に熱する。
  2. コーンミール、小麦粉、砂糖とベーキング・パウダーを混ぜる。
  3. 油、卵、牛乳を別のボールで混ぜる。
  4. 2の粉の中に3を加え、よく混ぜ合わせる。
  5. ペッパーとローズマリーを加え、かき混ぜる。
  6. あらかじめ油を軽くひいた焼き型に入れ、25分ほど焼く。


updated 12/10/02

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