Bloomington, MN
Dec. 2000


ケネディ高校下校時間(左)とジェファソン高校・クリスマス間近な朝の教室(右)

記録的な寒さ
 到着以来、"You'll see." と脅かされ続けてきたので、実のところ「記録的な寒さだった」と聞いてもピンとこない。連日、最低気温は華氏でマイナス(華氏32度が摂氏0度、つまり−20度C位)、学校を移動する時には、車の窓ガラスの内側がなかなか解凍できず苦労したが、こんなものなのかと思っていた。
 ともあれ "big chill"である。記録に残る限りで、2番目に寒く雪の多い12月だったんだとか。

日本語クラス2
Japanese level 2
漢字指導

 レベル1で漢数字の一〜十、曜日の漢字を習った生徒たちは、レベル2でさらに50ほどの漢字を学習する。
 日本人と異なり、漢字の意味が生活から身に付いているわけではない。彼らにとって漢字の形は、摩訶不思議なもの、ひとつひとつ覚える必要がある。ここでの指導法は以下の通り。

  • 偏、旁、冠などのradicals(部首)を解説。意味にも少し触れる。
  • 漢字辞典を使っていくつかの漢字の意味を調べてみる。
  • 辞書を引く時、問題になるのが画数。筆順が曖昧だと、正確な画数がつかめず、よって辞書が使えない。細かいことは強調しないほうがよいが、画数の基本はきちんと教える必要がある。
  • 以上が順調に進んだら、
    担当を決め、生徒による漢字プレゼンテーションで新しい漢字を(1週間に5つずつ)学習する。
  • 担当者は、字の成り立ち、音・訓の読みと意味、熟語を発表。ついでに気に入った漢字をextraとして紹介する。侍、竜、愛、などが人気の漢字だった。

 漢字指導の目的は、確実にたくさん覚えることではない。勉強の仕方を身につけるためである。本当に日本語に興味を持ち、さらに勉強したい生徒が基本的な辞書の使い方を覚えれば、それでよしとしなくちゃね。何しろ、よく忘れてくれるので。
 写真はケネディ高校、金曜恒例・漢字quiz(小テスト)前のひととき。教え合いながら、楽しそうに漢字に取り組む。

Choir
 クリスマスが間近になると、両方の高校で"Choir Concert"コーラスが始まる。ケネディ高校コンサートには、市内の小学生たちがバスで訪れる。私たちは誘われて、ジェファソン高校のコンサートに出かけた。
 むむ?と思うようなデュエットやThe Backstreet Boys風のアカペラ、ディケンズの「クリスマス・キャロル」挿入歌。選曲はアメリカ人にとってのクリスマス曲スタンダードだったのだと思う。ジングルベルやホワイト・クリスマスだけではない、様々な曲が楽しかった。


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