Bloomington, MN
Oct. 2000

授業時間
 高校の時間割は月曜日から金曜日まで4時限(1時限は80分ほど)。生徒たちは毎日同じ時間割で、登録した4科目の授業を受ける。学校年度(school year)は前半期と後半期のセメスターに分かれ、セメスターに2つのタームがある。よって、1年は合計4ターム。
 生徒はセメスター毎に科目登録をし、基本的には1学年に計8科目を履修することになる。もしFを取って落第したら、次の学期や学年に再履修も可能。

 Bloomingtonの2つの高校で、日本語はSpanish, French, Germanと同じように、world languagesのひとつとして教えられている。日本語クラスを取る生徒はfreshman(9年生、日本の中学3年生)からsenior(12年生、高校3年生)まで様々。やはりゲームや漫画から興味を持った生徒が多い。

日本語クラス1
Japanese level 1

 教科書はAustrariaのCIS Educationalから出版されている「きもの」シリーズの1。
 ひらがな、カタカナ、簡単な漢字で書かれたこの教科書導入までに、日本語レベル1の生徒たちは次のようなことを学んだ。

  • 日常の挨拶、教室で使われる表現あれこれ
  • ひらがな、漢数字一〜十
  • 教室内の名詞、自己紹介に使われる名詞
  • 日本語の文の構造
 初対面の人に名前、年齢、学年、住所、電話番号を尋ねられる、はずである。
 10月、教科書が配られ、簡単な文で書かれたストーリーを読む。この後はひらがなで書かれた教科書に沿って進むので、最初の1ヶ月に脱落してしまうと、その後はかなり苦しいものになるだろう。
 というわけで、はしゃいでいるうちに1ヶ月が過ぎてしまった生徒への個別指導なども、時折行うことになる。日本の教室を見慣れた私には、この緊張感のなさが妙におかしい。

日本語クラス2
Japanese level 2

 使用テキストは「きもの」シリーズ2。level 1を終了した生徒が9月に取り組んだのは家族のアルバム。
 家族の呼称を覚え、簡単な文で各家族の名前、年齢、職業、趣味などを紹介する。level 1で学習した項目を取り入れて、ある程度のことは表現できそうだが、既習の動詞・形容詞ではなかなか面白い文章をつくることはできないかな。  と思っていたところ、プレゼンテーションが始まってびっくり。工夫を凝らしたアルバムの解説に、それぞれの暮らしぶりが表れていた。アジア系の生徒たちが見せてくれた中国やベトナムの写真も興味深いものだった。
 後日、フランス語の先生と話す機会があり、フランス語教室でもこの時期「家族のアルバム」を作らせていたことがわかった。この方法、表現力をつけるのに有効ということでしょうね。

傑作作文集 その1 (level 2)
 「(主語)は (場所)で 〜をします。」という文を作るのが課題

A答案
テリーくんは たべましす。 レストランテをたべましす。
アマンタさんは アエロビキスをします。どこで たいいこくんをします。
ゆうこさんはコンプータをします。どこでコンプータにうみです。
マイクくんはバスケートボールをします。バスケートボールどこでたいいこくんをします。

B答案
ホセくんは があこで  TVはききます。
ゆうこさんは ピアのでした。

C答案
Ammandaあろうびかすです。があこです
Maikuはすけとばるです。があこです。すうごいです。

ホームカミング
 10月はhomecomingの季節、と書くものの、意味は定かでない。つまり、homecomingと呼ばれるフットボールの試合が行われる週が、秋のお祭りシーズンになるらしかった。「同窓会」という意味合いは少ないようだ。

 "pep fes"は壮行会、"king and queen"を選ぶ"coronation"戴冠式、"school spirit"愛校精神を示すための"pj day"パジャマ・デイ、、、週末のhomecoming gameに向けて、何ともにぎやかな一週間だった。(写真ジェファソン高校パジャマ・デイ)


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