The School Lunch

The School Lunch in the US

2001年2月のスクールランチ(ミネソタ州ブルミントン学校区)
小学校から高校まで同じメニュ。
写真はケネディ高校、先生用のカフェテリアで撮影したもの。
生徒はコーヒーではなく、牛乳その他の飲み物となる。

サラダバーの生徒たち

Feb. 6

chicken noodle soup, ham sandwich, baby carrots, apple wedges with caramel dip
[感想]
チキンヌードル・スープには goldfish crackers(お魚クラッカー)を入れてもよい。娘の学校では、クラッカーを投げ合って遊んでいたそうである。リンゴはカラメルソースにつけて食べる。人参とカラメルソースの先生もいた。不思議。
Feb. 7

pizza, lettuce salad, sliced pears, yogurt cup, milk or coffee
[感想]
かなり大きなピザ。冷凍ものよりおいしく、宅配ピザに劣る?
サラダについて。
トマトは産地によって大きな差が出るが、レタスはどこでもレタスの味がするよね。ドレッシングはランチ(牧場風:白くてくせのないもの)が一般的。
Feb. 7 もうひとつのメニュ

tacos salad
[感想]
希望すれば、こちらのタコスサラダが食べられる。まずタコシェルの代わりにチップスを置く。その上にキャベツ、レタス、トマト、ハム、チキン、マッシュルーム、サルサソース、キドニービーンズ、チーズ、サワークリームなど気の向くままに乗せ、お祭り状態の一皿。ここにチリ(挽肉とお豆のチリソース煮)を添えることもある。けっこうすごい。
Feb. 8

humburger, cup of fixings, spicy curly fries, apple crisp
[感想]
はっきり言って、このハンバーガーはまずい。どうしてそんなにまずいのかというと、肉ではなく大豆タンパクが使われているのだ。アメリカで最も嫌われているのはFAT(脂肪)、この健康バーガーもその関係だろう。脂肪ナシ・バターというものもある。そうなってもバター?
アップル・クリスプはよいですね。
Feb. 9

tomato soup, crackers, tuna sandwich, corn, cinnamon roll, milk
[感想]
実はこの金曜日、ランチを食べなかった。Cafe JFK(週1回、spacial ed.の生徒が開く喫茶店)でドーナッツを食べてしまったためである。トマトスープは、野菜ジュースの好きな人にはうれしいメニュだろう。キャンベルとほぼ同じ味。
外は雪、先生たちは「いかに生徒を黙らせたか」の話題で盛り上がっている。
Feb. 12

pork bites, mashed potatoes with gravy, peas, animal crackers, milk or coffee
[感想]
「ポーク・バイツって何?」と言い合いながらランチを受け取る。このメニュは uncommon 珍しいそうだ。
翌日、教室でも話題になったので。「あれは鯨肉に近い味だよね」と言ってみた。生徒たちは「げーっ。」
鯨肉が日本の給食に出たのは、30年以上も前、遠い昔だ。捕鯨の話題も少々。
Feb. 13

spaghetti, french bread, lettuce salad, banana, milk or coffee
[感想]
他の先生方はこの写真の2倍量のスパゲッティを食べる。私は盛りつけのおばさんから'a little bit'さんと呼ばれているのだ。
スパゲッティにガーリック・ブレッドを添えるのは定番だが、穀類をそんなに取ってどうする?と時々思う。ここでは野菜の種類が少ない。サラダ、またはくたくた煮るだけ。日本人が野菜好きな国民だった、ということに気づく。きんぴらが、おひたしが、胡麻あえがなつかしい。
Feb. 14

ham and cheese sandwich, potato wedges, cherry gelatin, sliced kiwi, Valentine snacks
[感想]
サンドイッチというのは食パンに具をはさんだものだ、と思いこんでいたのは私だけだろうか。ここでは、バン(丸パン)を使ったものもサンドイッチと呼ばれる。ハムとチーズ、バーベキュー味のポーク、チキン、ツナなどが一般的。
jello ジェローもアメリカの味だ。ミネソタ・サラダというのは、このジェローとマシュマロ、クリームをミックスして作る冗談のようなサラダ。
Feb. 15

hotdog, franch fries, cookies, pineapple tidbits, milk or coffee
[感想]
ホットドッグやハンバーガーをアメリカン・テーストの代表に選ぶことに異論はないけれど、味にはかなりのバリエーションとレベルがあることを忘れてはいけない。給食ではなく、TAP(手作りハンバーガー屋さん、tapというのは樽生ビールのこと)やダイナーなどで食べるハンバーガーは本当においしいのだ。日本料理の繊細さとは対極のところにある、大らかなおいしさ。それを給食に求めるほうが間違い、というものでしょう。
Feb. 20

mini corn dogs, taco chips with salsa, veggie sticks and dip, rosy applesauce, milk or coffee
[感想]
President's Day 連休明けのランチルームはダラダラした雰囲気。先生たちはサルサソースにタコスチップをつけ、セロリと人参をチーズ味ディップにつけ、ミニドッグにケチャップをつけてつまむ。
この日のランチは何かに浸して食べる小さいモノが3種類、「まじめな」昼ご飯ではない。ダーラダラはそのせいだったのだろうか。
Feb. 21

chicken patty on a bun, spicy curly fries, baked beans, frozen juice bar, chocolate milk
[感想]
これはつまりチキンバーガー。日本のバーガー屋のものとほぼ同じ味がする。
ここにしかないのはこの煮豆だろう。レッドキドニー・ビーンズに甘い味付け、日本のお豆さんとそう変わりはないのだが、半分煮くずれた、そのカジュアルさ加減がアメリカン。
この日の話題は、ロシアのスパイだったFBI捜査官がどれだけの報酬をロシアからもらったか、である。
Feb. 23

Italian dunkers, cheese bread, lettuce salad, pineapple tidbits, milk or cofee
[感想]
とろけるチーズ乗せパンをミートソースにつけながら食べる。これはスクールランチだけのメニュらしいが、ピザ好きの生徒たちには好評のようだ。
様々な文化的影響を受け、時代によって変化するアメリカ料理(←大げさ)、最も深く根付いたのはイタリアンとメキシカンだろう。ピザやタコスは既に日常的家庭料理だ。移民の増加によってアジア系料理ももう少し一般化しそうなものだが、家庭に入り込んだのは中華料理のstir fry(炒め物)、日本のteriyakiくらいか。
Feb. 26

French toast sticks, cheese omelette, tri tator, orange slices, milk or coffee
[感想]
「これは朝食の献立よね」と隣に並んだ先生が言う。なるほど、オムレツとフレンチ・トーストをランチとして食べることに抵抗を感じるのは、ごく普通の感覚だ。
学校教育はこの「普通感覚」を養うべきではないのか、それが「文化」というものじゃないのか、などと余分なことを考える。まあ、いいけど。
Feb. 27

chicken nuggets, seasoned rice, broccoli sauce, peach slices, kpisper bar, milk or coffee
[感想]
珍しくライスであるが、お米と小さなパスタを混ぜ、チキン風味の塩味に仕上げた奇妙なもの。「そばめし」に近いかもしれない。デザートに添えてあるのも、ライスクリスピーをピーナッツ・バターで固めたバーだった。
ところで、アメリカのお米はlong or medium grainいずれかに分類される。日本のshort grainは特別のAsian grocery にしか置いてない。
Feb. 28

fish sandwich, oven baked French fries, mixes fruits, chocolate milk or coffee
[感想]
聖灰水曜日だそうである。肉を食してはいけないんだそうである。と聞いても、カソリックではない私には何のことなのか、全く分からない。
白身魚のフライとタルタルソースはおなじみの味。ミネソタは海から遠く離れているせいか、魚料理の種類が少ない。時々見かけるのはこのフライや鮭のバター焼き、スモークした魚くらい。1カ月間魚を全く食べない家庭もたくさんあるだろう。


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