5月のメモリアル・デーの連休、私たちはテリトリーを広げるためアイオワの小さな町へ一泊の小旅行に出かけた。ダビュークは3つの州が出会う場所 tri-state area にある。ここでアイオワとウィスコンシン、イリノイ州の境界線が交わっているのだ。ミシシッピ川に沿ったドライブは、緑が日に日に濃くなるこの季節にぴったりだった。
ダビューク ケーブルカー・スクエアと呼ばれるダウンタウンの一角を歩く。ブラフ(断崖)通りには、ヴィクトリア様式のアンティーク・ショップやギフトショップが並んでいる。しかし、週末なのに、町をゆく人はまばらだ。ミシシッピ川を運行する船が主要な輸送手段だった頃、ここにはもっと大勢の人が行き交い、活気にあふれていたことだろう。歴史を調べると、「ダビューク」は18世紀後半、この町に居を構えたフランス人毛皮商人の名前だった。現在、川沿いの地区では、水族館、カジノなどが建設されている。外輪船でリバー・クルーズもできるようになるらしい。
断崖通りを少し入った所で、世界一短く急な Fenelon Place Elevator フェネロン・プレース・エレベーターに乗る。1882年開通。下の駅は無人だが、上の建物にケーブルを操作する係員がいて、スピーカーで呼びかけながら4人乗りの小さな乗り物を動かす。2つの箱は1本のワイヤーでつながり、一方が上がれば他方が下がる単純な仕組み。石灰岩の丘の上で、対岸のイリノイと北のウィスコンシン州を眺めた。
映画『フィールド・オブ・ドリームス』の撮影はこの町の近くで行われた。とうもろこし畑に作られた野球場はその後一般に公開され、誰でも自由に歩くことができる。
余談: |