Dubuque, IA '02
Dubuque, Iowa  May '02
 5月のメモリアル・デーの連休、私たちはテリトリーを広げるためアイオワの小さな町へ一泊の小旅行に出かけた。ダビュークは3つの州が出会う場所 tri-state area にある。ここでアイオワとウィスコンシン、イリノイ州の境界線が交わっているのだ。ミシシッピ川に沿ったドライブは、緑が日に日に濃くなるこの季節にぴったりだった。

ダビューク
 ケーブルカー・スクエアと呼ばれるダウンタウンの一角を歩く。ブラフ(断崖)通りには、ヴィクトリア様式のアンティーク・ショップやギフトショップが並んでいる。しかし、週末なのに、町をゆく人はまばらだ。ミシシッピ川を運行する船が主要な輸送手段だった頃、ここにはもっと大勢の人が行き交い、活気にあふれていたことだろう。歴史を調べると、「ダビューク」は18世紀後半、この町に居を構えたフランス人毛皮商人の名前だった。現在、川沿いの地区では、水族館、カジノなどが建設されている。外輪船でリバー・クルーズもできるようになるらしい。

 断崖通りを少し入った所で、世界一短く急な Fenelon Place Elevator フェネロン・プレース・エレベーターに乗る。1882年開通。下の駅は無人だが、上の建物にケーブルを操作する係員がいて、スピーカーで呼びかけながら4人乗りの小さな乗り物を動かす。2つの箱は1本のワイヤーでつながり、一方が上がれば他方が下がる単純な仕組み。石灰岩の丘の上で、対岸のイリノイと北のウィスコンシン州を眺めた。

 映画『フィールド・オブ・ドリームス』の撮影はこの町の近くで行われた。とうもろこし畑に作られた野球場はその後一般に公開され、誰でも自由に歩くことができる。
「それを作れば、彼らはやって来る。」
Field of Dreams Movie Site

 余談:
 ところで、ドライブ中に出くわす動物の死骸は"road kill"と呼ばれるらしい。中西部を運転していると、道ばたで動かない鹿やタヌキ、リス、正体不明の何ものかを頻繁に見る。最も嫌われるのはもちろんスカンク、その強烈な臭いは3キロ先でも分かる。万一はねてしまうと、車にこびりついた臭いを取り除くのは大変なことのようだ。
 この小旅行中、アイオワに向かう道路上で、はねてしまったばかりの鹿の傍らで途方にくれているカップルを見かけた。保険が適用されるし、業者に依頼して鹿をソーセージにすることもできるらしいが、やはり面倒なことに違いない。帰り道では、川沿いの木立から鳥が急下降して私の車のフロントガラスに衝突し、ひどく驚いた。あー鳥でよかった・・・


Minnesota report top | Centaury Home