最後の桃源郷フンザとバルティスタン(2014年8月8日〜18日)

パキスタンは、15年前に南のほうには、行ったが前々から北方面(フンザ)には行こうと思っていた
アンズの時期(桃源郷)は勤めている以上無理。毎年夏を検討していたが15年前手配旅行で行った時よりも
値段は倍なので、なかなか腰があがらなかった。旅行代金約40万
でもいつ治安の悪化で入国できなくなるかわからないし、正式に三菱になったら長い休みもないだろうと聞く
行くなら今年だと決めましたが、なんと出発日はみんな金曜日。会社の休みは土曜から。だめもとで主任に言ったら休みがもらえたので即西遊旅行に申し込み。なかなか人数が集まらなかったが催行決定!
でも参加者9名。パキスタンを選ぶなんてよほどつわもの。。。。。。。

8月8日(金)天気は曇り、雨
成田空港12時集合。到着早々パキスタン航空が6時間近く遅れと聞きがっかり!ながいなぁ
こんなことなら年休取らなくてもよかったのに。1000¥のミールクーポンがつく

昔はぼろっちかったけどこんなには遅れなかったのになぁ
添乗員さんは柔道3段 B型の山口さん。若くて気がきく添乗員
参加者は吉田さん、お医者さんの井畑さん、パキスタン3回目?の小宮山さん
私、渡航歴80回の絵添さん、県庁勤務だった有賀さん、スイスの山10回以上登山歴のある
松浦さん、弁護士の友部さん、研究者の河合さん
私は出発まで、有賀さんとお昼食べたり、お茶して過ごしました

PK853便 14時発が19:20分 北京経由でイスラマバードへ。
昔と同じくパキスタン人で満席。中古車の販売で日本に住んでいるとか。日本語が上手なので
お話しながら機内で過ごす。機内食は肉ばっかり。お肉が嫌いなので選べない機内食は苦痛
27時イスラマバードに到着。ガイドのアリさんの出迎えを受け両替。とりあえず3000円
ヒルビューホテルえ行き、仮眠とシャワー。わずかな滞在時間だけどホテルは快適
もう少しいたかったなぁ

8月9日(土)
早朝ホテルで朝食。7時15分ホテル出発。再び空港へ。スカルドウへ飛行機で向かう予定だが、めったに
飛ばないよう。。。だからツアー日程にもフライトキャンセルなら陸路で300Kmベシャムへ
朝はあいにくの雨。飛行機は飛ぶのだろうか。。。一応荷物は預けたが何度も遅延のアナウンスが。。。
9時ごろ出発予定がようやく3時間遅れで搭乗開始のアナウンス!今回のツアーはラッキー
飛行機は40人〜50人乗りのプロペラ機!怖いなぁ。サンドウイチとおいしいクッキーの機内食もあり
飛行機は満席で窓をのぞくと結構雲がたくさん。あとから聞いた話こんなに雲が多いと着陸が大変なので
引き返したりするそうだ。約1時間のフライト後、スカルドゥへ
何にもない荒野にぽつんとある空港。暑い。空港をでると4WDのドライバーが出迎えてくれ3人ぐらい
分乗しホテルへ。窓がないので埃っぽい。本当なら30分で到着のはずが、スンニ派の祭事の影響で
遠回りし1時間でホテルへ到着。マッシャーブルムホテル
ホテルの窓からの景色は最高。ホテルも快適
ホテルにチエックインした後は、スカルドゥのバザールを散策。行きは4WDでバザールの端まで行き
帰りはめいめいに徒歩でホテルまで。夕食時に自己紹介タイム

   
   
   

8月10日(日)

午前中、9時から11時30分の予定でホテルの裏の村を散策。裏は道なき道というか滑りやすいガケなので運動靴は必須。普通の旅行だと思っていたけどけっこう本格的なトレッキングだなぁと感じた
下りが急なので注意が必要。滑る滑る。両手が空くようリュックがお勧め
自分のイメージのフンザは意外とここが近く、青い空に高い山々。ポプラの木がすてきな景色を
生み出している。子供たちが川で遊び、女性は洗濯している。のどかだなぁ
途中でたまたま会った男性が、スカルドゥで有名なポロのプレイヤーさんで、ご自宅に招待されました

       


家はパキスタンでは裕福らしく、中がとっても涼しい。アツアツのチャイとクッキーでもてなしてくれました
客間では過去の栄光のアルバムを見せてくれ、家族、村の慣習、スカルドウのこと、中国とパキスタンの
関係などいろいろお話してくれました。ホテルに戻ろうと家を出ると、庭に自慢の馬を連れてきてくれました
ホテルに帰る道は登りですが、標高が高いからかすぐ息切れ.....

午後13時からは、4WDに分乗して、タモサ砂漠へ向かいました
眺めの良いところで、写真ストップ。インダス川を写真に収めました
途中つり橋を渡りましたが、ところどころ穴が開いておりスリリングでした。隣に橋があるのですが撮影禁止
インド人が攻めてきたときに端が落ちる仕掛けになっていて、撮影映像がユーチューブなどで流れたら
困るからだそうです

   
   
   


タヌモサ砂漠へ到着
佐藤浩市主演の映画、草原の椅子の舞台になったとこ
急なこう配を登るので、草履は必須!暑いので5本指の靴下があると便利。足をとられながら頂上まで
登る。とっても景色がよい
でも帰り道で、4WDが砂にはまってしまい、みんなで押すことになってしまった
今日から2連泊のホテルはシガールフオート
50年前まではミール(藩王)によって実際に使われていた居城。ここ数年廃墟同然だったのを
改修しホテルへ。当然部屋に差があるので、鍵でくじ引き
私のひいたホテルは王様の弟の娘の部屋らしく、広くて、お茶するスペースもあってとっても居心地がよい
夕食まで時間があるので、私の部屋のお茶するスペースで、河合さんと松浦さんとティータイム。
松浦さんのキリマンジャロ登頂の話やスイスの山の話など聞いているうちにあっという間の時間
19時夕食外で食べる朝晩のご飯もとってもおいしい。川沿いなので少しすずしい
それぞれ、部屋の大きさが違うので食後は各部屋を探検
ざっとみて私の部屋は、広いほう!王さまの部屋は井畑さんと松浦さん

   


8月11日(月)
シガール滞在。9時30集合。午前中は峠を越えてサッパラ湖へ向かう。エメラルドグリーンの綺麗なダム湖でした
その後、アッシュという果樹園でピクニックランチ。弁当けっこういろいろなものが入っていて美味しかった
周りの景色もいいし!その後はホテルに帰り、バザールを散策。のんびりとした生活風景をカメラに収め
帰りは、ガイドのアリさんといろいろおしゃべりしながらホテルまで帰りました
松浦さんがお腹壊しているので少々心配。

   
   
   
   

8月12日(火)
シガール→カリマバートに向かう。゙モーニングコール5時30分、出発6時45分
少し早めにでたのですが、お祭りの日と重なり、途中足止めを食らう。迂回をしながら
いよいよフンザに向かいます。アリさんが車の上にのり木々をどけながらの走行には感謝です。ありがとう
シガールからフンザまでは、インダス川沿のスカルドウロードを走りますが
崖に沿うように狭い悪路がクネクネと続き、ガードレールもないので、落ちたらインダス川へまっさかさま
ドライバーの腕が良いから、安心だが怖くて景色なんて見ていられません!!!
アラム橋まで行き、そこから有名なカラコルムハイウエイに合流し、キルギット川に沿って北上しフンザへ
途中、ナンガルパルパットが見えたので写真撮影(8126M)世界第9位の山
夏は天候が悪くなかなか見れないらしいが、見れて満足
しばらく走り、今度はラガポシビューポイントでチャイの休息。アリさんお勧めの塩を入れたチャイを飲んでみる
とってもおいしい。ラガポシもとっても綺麗に見えました
今回の旅はラッキー

   
   
   
   


フンザエバンシーホテルに日が暮れたころ到着。添乗員さんとアリさんが買ってくれたマンゴーが
といっても美味しい
悲しい瞳で訴えていた羊ちゃんは今頃いけにえに(TT)

8月13日(水)
カリマバード(アッタバード湖、上部フンザ)
本当は明日だが早朝の日の出は今日に決行!4時に起こされるが天候不良のため急遽中止に
2度寝する。今日は船でアッタバード湖を越えて上部フンザへ
2010年1月に発生した地滑りでできた湖。船を待つ間、売店でスーパーというクッキーを購入
わずか15円。大量に購入。船に乗ること1時間で対岸に着き、ちょっと狭いバスでゴシャール地区の
グルミット村へ。グルは花、ミットは匂いの意味。識字率は90%を越え人口は2001人
グツミット村を出発し、パースへ向かう途中、氷河の雪解け水のせいで洪水が発生。車が進めないので
カリマバードへ引き返し、バザールと買い物で散策
松浦さんと井畑さんと、河合さんの4人で写真とったり、サッカー観戦したり、アンズを買ったり
観光を楽しみ、フンザカフエでくるみのケーキとはちみつ入りのチャイで休息。チャイはなんと50ルピー
くるみのケーキ(¥1200)も美味しかったので、後日予約で購入。夕食のときに、添乗員に予約とってみたら
と話を持ちかけた。希望を募ったところかなりの人が買っていた

   
   
   
   


8月14日(木)
ナガール村〜グルミット村。昨日に引き続き4時モーニングコール
早朝4時20分、ドゥイカルの丘へ、4WDで30分。懐中電灯片手にごつごつした岩を登る
快晴になってくれたので360度、山々の絶景を楽しむ
クッキーとチャイもあったのでとっても楽しめました。しばらく写真撮影しながら自由時間
下山後は売店でお茶(まずい)とはちみつを購入
ホテルに戻り、朝食後は、ナガール村へ向かう
ナガール村にはたくさんの子供が寄ってきてびっくりした。ホッパル氷河のビューポイントがあり
天気も良く奥のケッパル山が良く見える。同じ日の出発の5000M登山チーム12人はこの氷河を歩くとか
すごい。チャイとクッキーで休息後、カリマバードに戻ってランチ
その後、アルチット村へ。フンザで2番目に古い歴史を持つ村で村は城壁に囲まれている。
フンザと谷を隔てて対峙するナガール王国からフンザを防衛するために築かれた城砦、アルチットフオートが建っている
内部は迷路のようになっており、外部からの侵入を阻止してきたようです
この村には200人ほど住んでいる

その後、バルチット城へ。専属の英語ガイドが丁寧に説明
800年以上歴史をもつフンザ藩王国の居城。1990年に修復が行われ、現在は博物館
見学後は、アリさんが教えてくれた別のルートよりバァールの散策。疲れたので昨日アンズを購入した
店でコーラを買う。100ルピーと少し高め
夜はホテル別室でフンザ料理とフンザダンス

8月15日(金)
カリマバード→チラス(235キロ)
6時30分起床。早朝から、雨で少し寒い
長谷川メモリアルスクール見学。朝の朝礼を見学。子供たちの日本語の歌。フンザダンスを披露していただきました
フンザメモリアルスクールはウルタルU峰で雪雪崩で亡くなった長谷川恒夫さんの意思を受け継ぎ、奥さんが
設立した学校。フンザの数ある学校の中でも教育レベルの高い学校
授業料は幼稚園・小学校で月500ルピー、中学校が600〜700ルピー、高校は900〜1000ルピー
予科カレッジは1200〜1500ルピー。サラリーマンの平均給与は1万5千円
授業参観後、近くの郵便局で絵葉書を出す
バスにのり、ガーネット拾いに向かう。炎天下の中もくもく大きいのを探す
帰国後、よく洗って巾着に入れて保管。加工してネックレスでも作ろうかな
途中、ジャグロットという街で、3大山脈ジャンクションポイント(ヒマラヤ山脈、カラコルム山脈、ヒンドウークシュー山脈)
の合流地点で写真ストップ。風が強い
その後、チラスにて岩絵を見学。当時往来していた侵略者や隊商、仏教徒、遊牧民などが道しるべとして
残したもの。
シャングリアホテル着。暑いがなかなか趣のあるホテル.蚊に刺されて散々だったが。。。


8月16日(土)
チラス→ベシャム(220m)起床7時出発8時30分
シャテイアールの岩絵を見学して、ダーツという街で昼食。フンザと違いイスラマバードに向かうにつれ
治安が悪いので警官が護衛でバスに乗り込んできている
ベシャムより20キロ手前の町、パターンという街で写真休憩。日本では違法の大麻がカラコルムハイウエイの
いたるところでみられる。野生のヤギが食べて、よく崖から落ちるとか
ベシャムのPTDCモーテルホテルに到着。ここでも部屋が新館になり広くてラッキー
ただし、ダニが多く全身ダニまみれになってしまったので注意

8月17日(日)
早朝発!4時30分起床。イスラマバードへ向かう。途中チャイ休憩
イスラマバード到着後、ジョウリアン遺跡とシルカップ遺跡、タキシラ博物館を訪問
炎天下40度近くの中、山道の階段246段。ジョウリアンの遺跡に到着
ジョウリアンの遺跡はガンダーラの典型的な山岳仏教寺院
タキシラを見学したあとは、でこトラックの工場見学
デコレーションされる前のトラックが至ることろにたくさん。興味津津
スーパーに立ち寄り、またクッキーを購入。あまりルピーは使わなかったなぁ
レストランでペシャワール料理。夕食後空港へ。帰りはあまり遅れませんでした
22時30分 PK−852北京経由成田へ

パキスタンは15年も前にいきましたが、インフラが整っていないのは相変わらず
ホテルとかは、快適なところもあったが、先進国に比べればまだまだ
停電が多いので懐中電灯は必須だし、基本的にシャンプーや歯ブラシはないので日本から持っていくのが良い
ホテルでは蚊に刺されたり、ダニに刺されたりしたので、虫よけや虫さされの薬は持って行ったほうが良い
基本的に食事はカレーが中心。胃が弱い人はみそ汁やおかゆなど軽食持参したほうがよい