「教育接続部」について

 

初等・中等教育が、生徒の考える力を育むという本来の教育の目的から、離れつつあります。教育の質は、その接続部分において生徒に課せられる試験制度に大きく影響されます。特に、マークシート方式による大学入試が共通一次試験の開始から数えて三十数年間行われてきた結果、思考過程とその表現を重視しない教育が蔓延してきました。

 

そのような教育の対極にあると考えられるのが、ヨーロッパ諸国で伝統的に行われている教育です。本研究施設の「教育接続部」は、そのような国々で実際に行われた過去の問題を調査し、広く紹介することを目的としています。

 

参考文献

(1)高校と大学の接続 入試選抜から教育接続へ(荒井克弘・橋本昭彦 編著)玉川大学出版部 2005

(1)大学入試の戦後史(中井浩一 著)中公新書ラクレ 2007

(2)「国語」入試の近現代史(石川巧 著)講談社 2008

(3)検証「共通1次・センター試験」(中井仁・伊藤卓 編著)大学教育出版 2008

(4)フランス教育の伝統と革新(フランス教育学会 編)大学教育出版 2009

(2)センター試験 その学力に未来はあるか (谷口典雄・山口和孝 編著)群青社 2011

 

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