そんなある日、大きくなった子供の誕生日に初めての自転車(プジョーのコリブリ14、これまたヨーロピアンなデザインで格好良い)を買ってあげることになり、ハズカシながら「一緒にツーリングしちゃいたい!」という思いが湧いてきました。
しかし、「 じゃあ、どの自転車で?」ということで我が家の自転車を見回すにも、街乗り出来そうにない超重量級のダウンヒル専用車とこの軽快ルック車のみ。こうなってくるとじゃあこのルック車しかないじゃん、ということになるのですが、子供にカッコイィ自転車に乗っているところを見せたい自分にとっては満足の行くものである訳がありません。そこで思い浮かんだのが「コレをカッコ良く しちゃえばいいんだ!」という安直な発想でした。
周囲からは「格好良い自転車を買えば良いのでは??」、というお言葉が聞こえそうな気もしましたが、長年我が家で活躍してくれたこと、自分で初めて買ったスーツで当たった縁起ものであったこともあって、自分の手で出来るだけ再生しようと強く思ったのでした。そして、自転車の正しいメンテも知らない、専用工具もろくに持っていないメンテ初心者による自転車いじりが始まったのです。
(2004年7月某日)
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