MTBルック車再生計画

1.AOKIスペシャル
1.AOKIスペシャル
 我が家には、あるMTBルック車があります。この自転車は、95年の春に某紳士服チェーン店でスーツを買った時に抽選で当たったものだったので「AOKIスペシャル」(スペシャルに意味は無く、なんとなくネーミング)と名づけられ、“ちょっとそこまで買い物用”として活躍して参りました。しかし、もらいものであったこと、別に欲しかった訳でもなかったこと、あまり格好良くなかったこと(これが主因)もあって、ほったらかしの雨ざらしの上に、駅前から行政撤去されてしまったり、最近ではパンクしたまま長期間放置(しかもそのまま乗車)と、ひどい扱われ様になっていたのでした。
 
 そして子供が産まれたことをきっかけに買い物をはじめとした主な移動手段は車へ移り、ついにこの自転車は「いつか捨てなきゃなぁ、めんどくさいなぁ」と悩ましい存在にまでなってしまったのです。
 
(2004年7月某日)
 
2.再生計画発動!
2.再生計画発動!
 そんなある日、大きくなった子供の誕生日に初めての自転車(プジョーのコリブリ14、これまたヨーロピアンなデザインで格好良い)を買ってあげることになり、ハズカシながら「一緒にツーリングしちゃいたい!」という思いが湧いてきました。
 
 しかし、「 じゃあ、どの自転車で?」ということで我が家の自転車を見回すにも、街乗り出来そうにない超重量級のダウンヒル専用車とこの軽快ルック車のみ。こうなってくるとじゃあこのルック車しかないじゃん、ということになるのですが、子供にカッコイィ自転車に乗っているところを見せたい自分にとっては満足の行くものである訳がありません。そこで思い浮かんだのが「コレをカッコ良く しちゃえばいいんだ!」という安直な発想でした。
 
 周囲からは「格好良い自転車を買えば良いのでは??」、というお言葉が聞こえそうな気もしましたが、長年我が家で活躍してくれたこと、自分で初めて買ったスーツで当たった縁起ものであったこともあって、自分の手で出来るだけ再生しようと強く思ったのでした。そして、自転車の正しいメンテも知らない、専用工具もろくに持っていないメンテ初心者による自転車いじりが始まったのです。
 
(2004年7月某日)
 
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Last updated: 2004/10/15