スクライバーの自作


金属けがき用のコンパス(200mm、スプリング付、新潟精機株式会社製)、四角の透明な水平器(ミニレベル平型D、シンワ測定株式会社)文房具屋で売っている鉛筆の金属のホルダー?(短くなった鉛筆をさして使うやつです)

これが、スクライバー自作の部品で、そこらのホームセンターで売っています。ひょっとすると、コンパスの200mmが手に入りにくいかもしれません。150mmはどこにでもおいてあるのですが。取り寄せになっても200mmはぜひ必要です。全部で3000円程度でそろうはずです。あと、小さなアルミ板(2ミリ厚、別にステンレスでもいいのですが、アルミは加工しやすい)と数本のボルト、ナット、ワッシャー、スプリングワッシャー、蝶ナットが必要です。

あとは、コンパスの片方の足を5センチほど切断し、鉛筆ホルダーを取り付ける。反対側の先端を加熱して外側に曲げ、丸太にうまく当たるようにする。コンパスのつまみの部分をはずして、水平器を取り付けるか、コンパスの側面に水平器を取り付ける。鉛筆ホルダーや水平器を取り付ける際、可動するように、アルミ板を加工して使用してください。

1、コンパスの脚の片方を5?6cmカットします。

2、もう一本の脚をバーナーなどで熱して外側に軽く曲げます。

3、短い脚にアルミ板を加工したものを使って、鉛筆ホルダーが可動するように蝶ねじでとめます。

4、水平器をコンパスの一番手元のC型のバネのつまみをはずした穴か、開きを固定するねじの通る円筒状のところに可動するように留めます。

実際にスクライバーを使うときは開き幅を決めて、一度鉛直線に先端を合わせて水平器を調整するのですが、この二箇所はスクライバーの開き幅を再度変えても水平器の水準が狂いにくい場所なのです。少し分かりにくい説明ですが、写真を良く見てください。

手元のC型のバネのところの中央はコンパスの中心線上なので、スクライバーの開き幅が変わっても水平器がうごきません。また、開きを固定するねじの通る円筒状のところは、スクライバーの開き幅が変わっても、開きを固定するねじが貫いているために、微妙に動いて水平器が狂わないのです。溶接ができれば、円筒上にボルトを溶接し、そこに穴を開けた水平器をとおして、ワッシャー、スプリングワッシャー、蝶ねじで固定します。溶接ができない場合は手元のC型のバネのつまみをはずした穴にアルミ板を使って、水平器を取り付けるのがよいでしょう。

写真と図面を用意しました。コンパスの側面に水平器がつくタイプのほうが回転の自由度が一つ少ないのですがボルトをコンパスに対して垂直に溶接できれば実用性に問題はありません。

なお、写真のコンパスは未加工です。(脚を切ってもありませんし、曲げてもいません)