光満ちる原 2 |
中田代は尾瀬ヶ原の真ん中辺にあって
とっておきの魅力が
溢れている。
池溏の色はさまざまに変化し
雲と、空の色と行き交う人が、時には幻のように浮かび、時には吸い込まれるようでさえある。
(バックは至仏山)
靴の音もリュックの鈴も
水面の小さな波紋の子守歌となる。
その隣に、精一杯に、迫るような勢いで、歓迎するものがある。
時には、一面の樺色の乱舞
至福という人がいた。
ニッコウキスゲの出迎えである。
機嫌がいいとき
「浮島」は風に任せて旅をする。
40年前には、人が乗って遊んでいた。
サジバノモウセンゴケ | トキソウ |
今は池溏の底が浅くなったのか、滅多にお目にかかれない。
可憐な花々が、身の丈に合わせて
ダンスをして
拍手喝采が起こる。