玉川上水初雪
2
(1999.2.12.)
上水に昨日降った初雪は、一日過ぎると
もう淡雪になっていた。
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江戸時代から伝わる斜面に、わずかに昨日の雪の記憶が残されている。
赤茶けたロームからはもう緑の芽生えがある。
三次処理水だが、ハケの水のように
こんこんと湧き出している。
淡雪を溶かした南向きの水辺からは
春の歌が聞こえてくるようだ。
遊歩道にはわずかに雪を残すだけ。
鳩は、すぐ側まで近づいても、仲間内のように無防備だ。
周囲の畑、畝に沿って縞模様がその技術を誇るようだ。
やはりまだ2月、雑木林の残雪に冬日が長い影を落とす。
誰も踏みつけない雪をかき分けるように
芽生えが待ちきれない。
一日だけの淡雪
雑木林は、今年の春の訪れの早さを告げている。
(1999年2月12日)
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