故郷

2003年4月故郷の岡山を離れて19年ぶりに、 長引く不況のため、埼玉からUターンを慣行した。
慣行したと言えば聞こえはいいが、そうせざるえなかったというのが、正直なとこかも知れない。 
今にして、思えばなぜ自分は故郷を出て行ったのかということだ。  
別にたいした不満があったわけではない。 
ただなんとなくこの岡山という町が、どこか閉鎖的で、退屈な町に思えたからであったような気がする。
ここをでてから、北は北海道から、南は、沖縄にいたるまで、旅をし、いつも心のどこかで自分の居場所をさがし
ていたのかも知れない。  
今にして、思うことは、どんなところにも そこにしかないすばらしいものがあり、そしてそこで立派に生きている 人がいるということだ。  
自分にとっての理想郷をさがし迷うのではなくて、どう理想郷を創っていくか それこそが、重要な気がした。
19年間何度も何度も帰ろうと思った故郷  何度も何度も帰れないと思った故郷
ずいぶん遠回りをしたが、これからは、ここでしっかりと生きる。 これが、19年間で導いた答えなのかも知れない。



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