結婚までの道のり(その4)



式の前日の夜(金曜日)に私と私の証人(ロンドン勤務時の上司)は23:30分発のフェリーに 乗り込んだ。今まで一人で行くときは列車やフェリーの中では結構退屈であったが、話し相手がいるとやはり楽しかった。

いつもはフェリーに乗ると妻の実家へのお土産(ワインやチョコレート)を免税店で購入後朝まで寝ました。毎回買っていった ワインとチョコレートは後で店が開けると言われ、チョコレートの処分に1年かかったそうです。

今回始めて上司とでレストランへ行ってみようという事になり、雰囲気を楽しみに軽い食事を取る事にしました。するとコックと ウエイターが客の前でいきなりバースデーソングを歌いだし、しばらくすると見知らぬ女性がやってきて、今日は姉(妹)の誕生日 なんで、良かったらこのバースデーケーキを食べて誕生日を一緒に祝ってやって下さいと言われた。我々は彼女に誕生日おめでとう と祝福して、フェリーターミナルで取った夕食を後悔しながらケーキを食べました。

翌朝フェリーが着くと、彼女の両親が待ってくれていました。妻は美容室で仕付けの為来れないとの事でした。

彼女の実家で朝食と取り、私もスーツに着替える。10時ごろ近くの市役所へ、早くも数人の人がいました。
式が行われた部屋の壁には歴代大統領の写真が飾ってありました。市長は国旗の色のたすきの様なものを付けていました。
式は市長が言う内容を私がフランス人で無いため英語の通訳者が入り行われました。フランス共和国憲法第○−○項に基づき 婚姻を希望しているが、間違いないか?という様な内容が数問ありました。
婚姻証明書に署名し、指輪を交換して終了です。後でlivret de familleという冊子(日本でいう戸籍謄本の様なもの)と市の キーフォルダーを頂きました。結婚式は無料でやってくれますが、後で回ってくる籠に参列者がお金を入れていました。この お金は市の活動に使われるそうで、通常の結婚式よりも多くのお金が集まったようで、その活動を行っているクラブの会長に その後会うととてもニコニコして親切にして頂いています。

式の後、市役所の1室を貸りて参列者とワインとお菓子とでワイワイとおしゃべりで楽しみました。でもたくさんの人と会ったので 全然顔を覚えていません。

その後、親しい仲間で郊外のレストランで食事を取りました。お腹も余り空いていなかったのですが、全部食べる事が出来るぐらい 美味しかったです。それもびっくりするぐらいの安価でした。ウエディングケーキもちゃんと用意してくれていました。そのケーキ (ミルフェーユ)がとっても美味しかったです。今でももう一度食べたいと思っています。

その夜、私の証人である上司が翌日(日曜日)に日本から家族が遊びにくるというのでフェリーターミナルに見送りに行きました。 という事で長い1日が過ぎました。これでフランス共和国の法律で結婚したことになります。

次回 在仏日本大使館への婚姻届提出へつづく

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