結婚までの道のり(その1)



縁があってフランス人と結婚する事になりました。どの様な手続きなのか全く分からず個人Webや法務省の ホームページを読みましたがはっきりせず、本も読みましたが余りにも複雑そうなので、結局彼女の国フランスで婚姻を 行う事にしました。

とりあえず彼女にどの様な書類が必要が問い合わせたところ、Un Certificat de célibat(独身証明書), un certificat de coutume(文化証明書), un extrait d'acte de naissance(出生証明書)が必要でした。とりあえず日本で 全ての書類を用意しようと考え(この考えが間違えであった。)フランス総領事館問い合わせたところに、戸籍謄本と ”こんいんようけんぐびしょうめいしょ”を用意すれば良いとの返事でした。
ところで、この”こんいんようけんぐびしょうめいしょ”って皆さん知っていました?私は最初どの様な漢字を書くのか分かりま せんでした。”婚姻要件具備証明書”と書きます。法務局で入手出来るとの事だったので、近くの法務局出張所に電話で聞くと 「そんな書類聞いたことも無い」(笑)という想像もしていなかった返事。結局ここは、出張所なので支所に聞いて欲しいといわ れました。法務局の支所に電話をすると「婚姻要件具備証明書ですか?どちらに提出しますか?」という質問にフランス政府と答える と、大臣の印鑑がいるので地方法務局に依頼して欲しいと言われました。当時は京都府に住んでいたので鴨川沿いの京都地方法務局に 聞いて必要書類(戸籍謄本1部、印鑑、身分証明書)を持って行きました。

午後4時30分頃に備え付けの申請書に申請者の氏名、生年月日、本籍地、筆頭者の氏名と相手の氏名、生年月日、国籍を記入して戸籍謄本 と一緒に渡しました。一週間後に取りに来て欲しいとの事でした。その後廊下で受付時間午後4時までという掲示を見つけました。 嫌な顔ひとつせず、親切に対応してくれた職員に感謝感激です。
一週間後、無事に婚姻要件具備証明書を入手しました。本証明書は無料で発行してくれました。婚姻要件具備証明書と戸籍謄本を持って 法定翻訳の為、総領事館へ行きました。法定翻訳とはフランスではフランス語以外の文書は受け付けてもらえず、許可した機関でフランス語に 翻訳したものでないと駄目というきまりがあります。法定翻訳というぐらいなのでてっきり総領事館が翻訳してくれると思っていました。 窓口で「翻訳した書類は?」には言葉を失いました。つまり法定翻訳とは原文(フランス語)と訳文(日本語)の内容に相違が無い事を証明する だけだそうです。といってフランス語に訳せる程語学力の無い私は困りました。翻訳業者紹介してもらったところ、同ビル内にちゃんとありま した。しかし、戸籍謄本と婚姻要件具備証明書で約1万3千円もかかりました。(この翻訳文は少々高額でしたが、後で役に立ちました。) 同ビル内にあるのでサービスで領事館への申請、受取りを代行してくれました。

これで完璧と思ったんですが...(パート2へ続く)

[ホームへ]