ヘール・ボップ彗星

日本でも観測出来たヘール・ボップ彗星ですが、ヨーロッパの方が緯度の関係で観測条件は良かったようです。
ここではロンドン滞在中の話と映像を紹介したいと思います。

新聞の記事でこの彗星が条件が良ければ早朝肉眼で見えると紹介せれているのを読んで、私も見てみようと思いました。 朝の4時頃に起きて外へ出たのですが、さすが霧の都ロンドンです。厚い雲しか見れませんでした。おまけに妻からは 理解出来ないと笑われるありさまです。しかし、翌日の新聞にはロンドン郊外で観測出来た記事と写真が載っていました。

それから、しばらくして会社からの帰り自宅近くの公園を歩いていると遠くにぼやっとした光が見えるのです。もしやこれが 彗星か?と思ったのですが、近視の私には自信が無く、急いで家に帰り目の良い(少々遠視気味)の妻を連れだし、その光を 指さしたところ「彗星だわ。」と一言。私は彗星を肉眼で見れた事に感動したいたのですが...
それからは、天気良い日は簡単に見つける事が出来、又日が経つにつれ高度が上がり、好条件になってきました。
そうなると、どうしてもカメラにおさめたくたくなりました。一眼レフカメラは日本から持ってきたのですが、あいにく三脚と リリースは日本に置いてきてしまいました。ホームページで天文写真について調べたところそれほど難しくないという事なので それを信じて挑戦してみました。自宅周辺の公園の柵を利用してカメラを固定し、直接指でシャッターボタンを押し続けて撮影 しました。写真を撮っていると通りすがりのイギリス人の夫婦が「あれ、彗星?」と聞いてきたので、「ええ、彗星です」と答えると 「これから毎晩見れるわ。」と言っていました。

最初に撮影したもの全体に赤みがかっているのは、通りの街灯の光のせいです。日本と異なりオレンジ色 だったのです。

週末妻の実家に行った時も簡単に彗星を見る事が出来ました。ロンドンの自宅よりも暗かったので肉眼でも尾がはっきりと見えました。 その上、彼女の実家は双眼鏡を持っており、それが丁度天体観測用に最適だったのでそれを用いて良く観測しました。一つ残念だったのは 彼女の祖母は目が悪いので肉眼では彗星を確認出来ませんでした。フランスで撮影したもの

彗星が一番明るくなった頃は高度も高く、少々明るいところでも簡単に彗星を見つけることが出来ました。その時に撮った写真ですが、 なんと持っていった35mm−105mmレンズの105mmの望遠でファインダーから彗星が確認出来たことです。最も明るい頃 撮影したもの

とロンドン滞在中私を楽しませてくれた彗星でした。写真にも残すことが出来てとてもラッキーでした。

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