緊急特別企画

ネットワーク情報

11/8/1998





このページの作成意図と方針


近年ネットワーク情報のスピード、量は肥大化していく一方です。
ここでささやかながらも、まえじいの知る限りの情報を掲示して、
トラブルを回避してもらえたら・・・という意図で作成しました。

至らぬ所は多いと思いますが、少しでもお役に立てれば幸いです。

ご意見、ご感想などありましたら、メールでお願いいたします。




チェーンメール

11/8/1998


ここ一月くらいの間に、ずいぶん受け取る回数が増えてきたのが「チェーンメール」です。
チェーンメールとは、簡単に言ってしまえばネットワークにおける「不幸の手紙」に当たるものです。

その種類は多種多様で、「楽して設けられる!」といったネズミ講のようなもの、性格判断やIQテストを装ったもの、 偽ウイルス情報や弱者救済情報、事件速報など回覧を促すもの、ジョーク集などのジャンクメール、何の意味もない数メガもあるような添付ファイルを同梱したものなど、枚挙に暇がありません。

アメリカでは、HOAX(悪ふざけ)メールとも呼ばれていて、政府、教育関係のサイトでは深刻な問題になっているようです。
このHOAXメールの詳細に着いては、アメリカ政府機関CIAC(Computer Incident Advisory Capability)の チェーンメールに関するページを見て下さい。



チェーンメールの難儀な点は、
● 他の通信手段と異なり、電子メールは多数の宛先に一気にローコストで送れてしまうため、広まってしまいやすいこと

 ちょっと計算してみましょう。1人が30人にメールを転送したとして、これが5サイクル行われた場合、
 つまり30の5乗ですから、2430万人に転送されることになります。
 サーバにもよりますが、メールの転送速度はほぼ一瞬と言ってもいいと思います。つまり、1日の間に世界中の数千万の人が受け取る事にもなりかねない、ということです。
 (インターネットアスキー1998年12月号87ページより引用、抜粋)


● 元の送信者はともかく、受け取ったメールを転送する二次送信者には、悪意がない(というか、二次送信者はたいてい被害者ですね)こと

 あからさまなネズミ講はともかく、ウイルス情報や弱者救済情報などを受け取ったら、「みんなに教えよう」と思うのが普通でしょうね。
 でもチェーンメールの作者は、そんな善意を付け込んでくるのです。

チェーンメールの最大の問題点は「ウイルスが入っている」場合がある事です。ただのテキストのいたずら文書ならともかく、添付ファイルなどにウイルスが入っていた場合はたまりませんね。



ところで、法律ではどうなっているのでしょうか。

今のところチェーンメール自体が刑事犯罪になるような判例はない。チェーンメールを使った名誉毀損、ウイルスによる企業の業務妨害などは摘発することもできる。
いっぽうネズミ講メールは、ネズミ講メールを出した時点で無限連鎖講防止に関する法律に違反したことになり、刑事罰も予定されている。
(週間アスキー1998年11月5日号137ページより引用、抜粋)

つまり、よほど悪質な物でないと告発できないということですね。



では、ここで少しチェーンメールの例を挙げてみましょう。ここに挙げるものは実際に受け取ったものです。
(警告:「この色」の文章がチェーンメールの内容です。ここに挙げたチェーンメールを転送してはいけません。)

偽ウイルス情報型チェーンメール

重要警告

1)もし、"JOIN THECREW"というタイトルのe-mailを受け取ったら、絶対に開かないでください。
もし開いてしまうと、ハードディスクのすべてが消えてしまいます。
この文書をできるだけ多くの人に送ってください。
  *1
これは、新種のウイルスであり、知らない人がたくさんいます。
この情報は、IBMから手に入れました。
  *2
この情報をインターネットにアクセスする人に知らせてあげてください。

2)もし、"PENPAL GREETING!"というタイトルのe-mailを受け取ったら、絶対に読まずに削除してください。
  *3
この文書は、すべてのインターネットユーザへの警告です。
"PENPAL GREETING!"というタイトルのe-mailメッセージによりインターネット全体に広がる危険なウイルスが存在します。
"PENPAL GREETING!"というタイトルのメッセージは、くれぐれも絶対にダウンロードしないでください。

このメッセージは、ペンパルに興味があるか尋ねてくるフレンドリーなメッセージに見えます。
しかしこのメッセージを読んでいるそのときには、もう手遅れになっています。
このウイルスは、自己増殖型ウイルスです。
いったん読まれてしまえば、あなたのメールボックスにあるだれかのアドレスに自動的に送られてしまいます。
  *4

もしこのウイルスをネットワークに回し続けてしまえば、全世界規模のコンピュータネットワークに多大な損害を与えるといった危険性が生まれてしまいます。
  *5
"PENPALGREETING!"というタイトルのメッセージを見つけたらすぐに削除してください。
友達、親戚、ニュースグループを読んでいる人、メーリングリストにのっている人すべてにこの文書を回し、この危険なウイルスが彼等に損害を与えないようにしてください。
  *1
このウイルスを止めるためにあなたの知っている人すべてにこの文書を送ってください。 友達がその友達に送り続けましょう。
  *1

3)"Returned or Unable toDeliver"と書いてあるメールは、いかなるものも開いたり、見ないでください。
このウイルスは、コンピュータコンポーネントに取りつきこれらを使えなしてしまいます。

上記のように書いてあるメール項目は、いかなるものもすぐに削除してください。
−−−−−−−−−−−
解説

まずは*1について
警告を発する意味で「この文書をできるだけ多くの人に送ってください」などと書くのはチェーンメールの常套手段です。

次に*2について
「この情報は、IBMから手に入れました」と書いてありますが、IBMは全くこの件について公表していません。
信頼性を高めるために、、「いかにも」な大手のコンピュータ関連の企業や官庁の名前を入れるのもチェーンメールの常套手段です。

次に*3について
テキストメールを読むだけで発動するウイルスというのは、聞いたことがありません。添付ファイルを実行すれば発動する可能性もありますが・・・
技術的な情報が曖昧なのもチェーンメールの特徴だといえるでしょう。

次に*4について
このメールの中で一番胡散臭いところです。自動的にアドレス帳を読み取ってメールを出すことが可能であるならば、すでに全世界のネットワークは消滅しています。 プロバイダのアドレス帳を読み取るだけでいいんですしね。メールごときにサーバマシンを操作する能力がつけられてはたまりませんね。

ちょっと余談になりますが、あるシェアウェアにおいて、裏流出したパスワードを用いて限定解除すると、 ハードディスクを初期化したり、システムを破壊するという報告がありました。
この報告に対し、このアプリケーションの作者は「不正利用を防止するためにこのような処置を採っている」と答えています。
この作者の説明の中で、「不正パスワードを使用した場合には、自動的に(作者に)メールを送る機能を付けるつもりだったが、どうしてもできなかった」 という部分があります。ここからわかるように、勝手にメールを送らせることは不可能なのだそうです。

次に*5について
全世界規模のコンピュータネットワークに多大な損害を与えるほどのウイルスならば、この程度のメールをいくら送りつけようとも防げる物ではありません。
本気で防ぐつもりならば、メールを送りつけるよりも、情報処理振興事業協会とか、CIACとかに連絡して、対策を立ててもらう方が先でしょう?
というより、先に動いてるはずです。


他にもいくつかありますが、ここでは省略します。

さて、ここまで「チェーンメールだ」と言ってきたわけですが、それでもやはり知らない人物からのメールを受け取る時はやはり注意すべきだと思います。
添付ファイルにウイルスがないという保証はないですからね。



「らぼらんど」に戻るよ