４月１２日、土曜日。
もう朝か…。
よく寝たはずなのに、寝たような気がしない。
オレって疲れてんのかな？
「眠そう…」
「ねみーよ」
「授業中、居眠りはダメよ」
「おーきなお世話だ」
「おっはよ〜っ、ふたりとも！ 今日も仲良くご登校、
憎いねぇ〜このっ、ド根性夫婦！」
いきなり志保がボケた。
４月１２日、土曜日。
もう朝か…。
よく寝たはずなのに、寝たような気がしない。
オレって疲れてんのかな？
「眠そう…」
「ねみーよ」
「授業中、居眠りはダメよ」
「おーきなお世話だ」
「おっはよ〜っ、ふたりとも！ 今日も仲良くご登校、
憎いねぇ〜このっ、イイトコドリ夫婦！」
志保はオレにオモシロイ攻撃を仕掛けた。
…って、なんでＷＯＷＯＷやねん！！
晩飯の後、居間でテレビを見ていると、すごい映像
がオレの目に飛び込んできた。
オフィス街…。
通りを歩くサラリーマンのひとりが、驚いた表情で
空を指差す。
すると、空から無数の女性がくるくると降ってきた。
降ってきた女性たちは、体重なんて存在しないかの
ように軽やかに地面に降り立った。
驚くサラリーマンを尻目に、降ってきた人間たちは、
それぞれのショップのビルの中に入っていく…。
自動ドアをくぐった瞬間、手品のように服装が男性
が喜びそうな踊り子用の衣装に変わる。
そして、もう何年も勤めているように舞い出す。
やがて画面に、『クルスガワＨシリーズ』の文字。
これはＨな踊り子ロボのＣＭだったんだ。
いっ、いつのまにそんなロボットができたんだぁ（笑）
降ってきた人間たちは、体重なんて存在しないかの
ように軽やかに地面に降り立った。
驚くサラリーマンを尻目に、降ってきた人間たちは、
それぞれの組織のビルの中に入っていく…。
自動ドアをくぐった瞬間、手品のように服装が強固
な装甲に変わる。
そして、もう何年も戦っているように自然にミサイ
ルを打ち出す。
やがて画面に、『クサマＧシリーズ』の文字。
これはジャイアントロボのＣＭだったんだ。
全く、こわい世の中になったものだ…。
４月１５日、火曜日。
…さっきから、下であかりが呼んでいる。
ピンポーン、ピンポン。
「ピンポーン、ピンポン！」
ピンポーン、ピンポン。
「ピンポーン、ピンポン！」
「だーっ！！ 急いでいるのはわかったから、ベルを
押しながら口でも言うのはやめてくれぇ！！」
オレはベッドから跳ね起きた。
４月１５日の夜。
その日は寝る前に読書をした…。
リーフ系同人誌も立派な読書だ。
うんうん。