研究テーマ->音楽とゆらぎ->楽器と音色の影響  
  このページでは、ゆらぎに対して、楽器や音色がどうのに影響するのかを説明します。  
楽器と音色がゆらぎに与える影響
 音楽の演奏には、様々な楽器が使用されます。たとえば、オーケストラの場合、コントラバスやホルンのような低い周波数を多く含む楽器から、バイオリンやフルートのように高い周波数を多く含む楽器まで色々な楽器が合奏を行います。
 また、ショパンのピアノ曲のように、単一の楽器で演奏が行われる場合もあります。オルゴールで演奏される音楽も、オルゴールという単一の楽器で演奏されていることになります。「1/fのゆらぎ」を考える場合、広い周波数帯にわたって、バランスのとれた形で、音の強さがちりばめられている必要がありますから、ピアノのような単一の楽器の場合、不利ではないかと思いましたが、そうではないようです。
 下の図の右は、オーケストラがモーツアルトの「フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299」の「第一楽章」を演奏したものを解析したものです。左は、ショパンの別れの曲をピアノで演奏したものを解析したものです。
 結果として、使用する楽器のバリエーションに関係なく、「1/fのゆらぎ」が可能ということがわかります。
同じ曲で比較してみる
  同じ曲を違う楽器で演奏しているものを比較してみました。両方とも山下達郎さんの「クリスマス・イブ」という曲ですが、左はオルゴール、右はガラスで演奏したものです。
  ガラスで演奏したもののほうが、やや傾斜がゆるやかで、「1/fのゆらぎ」に近いように見えます。また、低音域まで安定して、傾斜しています。ちなみに、ガラスは、旭硝子のものを使用しているらしいです。。。