ゆらぎの分析では、フーリェ解析で分解した結果を各周波数ごとにグラフ化して分析を行います。周波数を水平軸、強さを垂直軸に示し、両軸とも対数をとり、両対数グラフの形式で表示します。 |
人間にとって心地の良い「1/fのゆらぎ」は、フーリエ変換したときに、分解された各周波数の成分が、その周波数の逆数に比例して大きくなるということを意味しています。つまり、1/fとは、周波数(frequency)の逆数のことなのです。 |
単純化して、3つの波とその合成波を見てみましょう。
下図には3つの波が示されていますが、周期の大きな波ほど、強い波になっています。 |
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上の3つの波を合成すると、下のようになります。逆に言うと、下の波をフーリエの手法で分解すると、上の3つの波が得られます。 |
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周波数を水平軸、強さを垂直軸に示し、両軸とも対数をとり、両対数グラフの形式で表示すると、下図になります。 |
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3つの周波数の波に限定しない、通常の場合は、下のようなグラフになります。1/fのゆらぎ」では、下図のように、周期の長い波ほど大きな振幅に、周期の短い波ほど、小さな振幅になっています。 |
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これに対して、まったく繰り返しがなく、一様に分布するような乱数をフーリェ変換した場合は、下の図のようにになります。 |
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