研究テーマ->調律の知識->低音域、高音域の弦の調律
  調律の知識について紹介します。 主にピアノの調律について紹介しています。(このページの内容は、一部、張能調律事務所からいただいた情報をもとに構成しています。)  
 
低音域の音あわせ
中音域の音あわせが終わったらオクターブ間のFFをあわせます。FFのあと、下がってEEに移動して音あわせを行います。あわせる音の3本の弦のうち、1本だけのこしてミュートします。調律済みのあっているほうの音は3本ともミュートせずに残します。
次は、D#というように低い弦にむかって移動していきますが、うなりの回数をあわせる作業は同じです。
なお、聴覚を考慮して余分に音を低くするというようなことは、初心者には無理と思われるので、オクターブをきれいにあわせる努力をしたほうがよいそうです。(聴覚上、低い音は計算上の周波数よりも低くしないと、正しく聞こえないと言われています。)
 
高音域の音あわせ
次はF#から上にむかって音をあわせていきます。テストは2オクターブ、3オクターブの間で行います。
グランドピアノの高音域の弦はゴムのウェッジで、アップライトピアノの高音域は木製のウェッジでミュートします。