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  ここでは、旗上げゲームを行うペーパークラフトについて紹介します。
旗上げゲームは、お笑いグループの「ナンセンストリオ」が発案したと言われています。(どうりでこのゲームが海外で知られていないわけですね。)
 
 
旗上げゲームロボット ハタ三郎&ハタ子
 

 

 
 

ペーパークラフト旗上げゲームのロボット

 
 
サイズ

 

 
 
身長 19cm
体重 軽い
 
 
ロボットでする旗上げゲームがなぜ面白いのか?
旗上げゲームは日本では誰もが知っているゲームです。ルールは簡単です。プレイヤーは赤と白の旗をもち、指示に従って旗を上げたり下げたりします。
たとえば、「赤あげて」と言われたら、赤の旗を上げます。

次に「白あげて」と言われたら、白の旗を上げます。このとき、赤の旗については何も指示されていませんので、赤の旗は上げたままにしておきます。

次に「赤さげて」と言われたら、白い旗は上げたままにして、赤い旗だけを下げます。

旗上げロボットは、ボタンを押すと旗を上げたり下げたりします。

赤いボタンを押すと、赤い旗を上げます。

白いボタンを押すと、白い旗を上げます。


ピンクのボタンを押すと、両方の旗を上げます。


黒のボタンを押すと、両方の旗を下げます。

 
たとえば、「赤あげて」と言われたら、赤のボタンを押します。


次に「白あげて」と言われたら、どのボタンを押せばいいでしょうか?
たいていのプレイヤーは、白のボタンを押してしまいます。しかし、白いボタンを押すと、白い旗を上げると同時に、赤い旗を下げてしまいますので、これは間違いであることが分かります。
正しくはピンクのボタンを押して両方の旗を上げます。

 
人間の場合は、「白あげて」と言われた場合、赤の旗をそのままにして白だけ上げるということが無意識に行えます。
一方、ロボットは、指定された通りの動作しかしませんから、白いボタンが押された際、前の状態を考慮して赤の旗をそのままにして白だけ上げるというようなことはしません。白いボタンは、あくまで、白が上がっていて、赤が下がっているという状態にするボタンなのです。
ここでのポイントは、ゲームを通じて、ロボットは、指定された通りの動作しかしないということが体験できることです。人間のように、前後の文脈を考慮して気を利かせるということは無いのです。
ではここまで正解できたとして、次に「白さげて」と言われたら、どのボタンを押せばいいでしょうか?白い旗を下げるボタンについては説明していませんが、たいていのプレイヤーは、白のボタンを押してしまいます。しかし、白いボタンは、白を上げて、赤を下げた状態にするボタンですから、この操作も間違いです。

両方の旗を上げている状態で、「白さげて」と言われたら、白を下げて、赤を上げた状態にする必要があります。これは、最初の説明での「赤あげて」と同じ状態ですから、赤いボタンを押すのが正解です。
ここまでで、プレイヤーは「ロボットは人間の言葉を理解して動くわけではなく、押されたボタンに忠実に動くだけだ」ということが理解できるはずです。
次に「赤さげて」と言われたら、両方の旗が下がっている状態にする必要がありますから、黒のボタンを押します。
ゲームのバリエーションとして、ボタンの色と上げる旗の色を逆にしてみたり、旗の色とは無関係な色をボタンに割り当てたりすると、ゲームの難易度が少しあがります。
また、次のような流れでゲームを行うと、ゲームの最初でプレイヤーに単純なミスをさせ、ゲームが思っているほど簡単ではないということを示すことができます。
ここでは少し大きなロボットと、コントローラを使用します。ボタンの割り当て自体は、先と同じです。

まず、ボタンの説明のために、プレイヤーにロボットの横に立ってもらいます。右のボタンを押すと、右手が動いて赤い旗があがります。左のボタンを押すと、左手が動いて白い旗があがります。上を押すと両手があがります。下を押すと両手が下がります。
プレイヤーに1回、練習をしてもらいます。
次にゲームをスタートするにあたり、プレイヤーにロボットの正面に立ってもらいます。「白あげて」というと、たいていのプレイヤーは白い旗がある側のボタンを押してしまいます。
練習のときはプレイヤーとロボットと同じ側を向いていましたが、本番ではプレイヤーとロボットは向いあっているため、ボタンの向きは逆になっています。このように単純と思われる旗上ゲームも、ロボットを操作して行う場合は、少し頭を使わなければクリアできないのです。