ロボット漫才

   
 

介護施設でのレクリエーションなどでご覧ください。高齢者の「あるある」をテーマに、2体のロボット「太郎と花子」が漫才をします。

 
禁止用語
 

 
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ネタ一覧

 
  「ちび」という言葉は差別用語ではないかと、今は絶版になった絵本「チビクロサンボ」について語る太郎だったが。。。
https://www.asahi-net.or.jp/~hb9t-ktd/music/Japan/Research/Robot/BuddyRakugo.html
(太郎)どうも、みなさん。今から漫才をさせていただく、ロボットの太郎と花子です。人とは差をつけたい太郎です。
(花子)公平、平等がモットーの花子です。
(太郎)今日は家族連れの人も多いね。ちびっこもいっぱいいるしね。
(花子)そうやね。
(太郎)あ、そういえば「ちび」っていう言葉は使ったらあかんねやった。「ちび」は差別用語になるんやったっけ?
(花子)いいや、「ちび」とか「ちびっこ」は差別用語ちゃうで。まぁ、背の低い人に「ちび」っていうのは、あんまりよくないのかもしらんけど、「ちび」は「小さくてかわいい」っていう意味で使われることも多いからね。
(太郎)でも、昔あった「ちびくろさんぼ」っていう絵本は「差別」やっていって、絶版になったんやで。
(花子)そうらしいね。黒人の少年がトラに追いかけられるけど、最後はトラがバターになって助かるっていう謎のストーリーやったね。
(太郎)せやせや。
(花子)でも「ちびくろさんぼ」は、「ちび」があかんかったわけちゃうで。「ちびくろさんぼ」の「ちび」は差別用語ちゃうから。
(太郎)ああ、じゃあ「くろ」があかんかったんか。肌の色で差別したらあかんからね。
(花子)「くろ」でもないで。あかんかった言葉は「サンボ」やで。
(太郎)サンボ?サンボの何があかんのん?っていうか、サンボってどういう意味?
(花子)サンボは黒人のことを軽蔑する感じでいう言葉やで。
(太郎)へ〜。たいていの日本人は、そんなんしらんのんちゃう?
(花子)かもなぁ。でも、日常的に使ってる言葉にも、「へ〜」って感じの理由で、差別用語っていわれるもんがあるんやで。
たとえば、「めくらめっぽう」とか「めくらばん」っていうのも使ったらあかんねんで。
(太郎)ああ、それはそうやろね。理由はわかるで。
(花子)もっというたら、「ブラインドタッチ」もあかんねんで。
(太郎)「ブラインドタッチ」って何?
(花子)あんたは、差別用語以前に、ボキャブラリーの問題があるな。「ブラインドたっち」はパソコンでキーボードをみやんと、文字を入力することや。
(太郎)へ〜。なんや難しいなあ。もっと簡単な差別用語ってないん?
(花子)頭に毛の無い人のことを「禿」というのもあかんねやで。
禿の人に「禿」っていうたら、ほんまのことでも名誉棄損で訴えられる可能性があんねんで。
(太郎)ほんまのことでも花子ちゃんに「でぶ」っていったらあかんのと同じ理屈やね。
(花子)なんでやねん。でぶちゃうわ!あんたも全く同じ体重と身長やんか。
(太郎)でも禿があかんねやったら、「禿やま」っていうのもあかんのんか?普通につこてる言葉やけどな。
(花子)「禿」は人に使うのはあかんけど、ものとか場所につかうのはええねんで。
(太郎)う〜ん、むずかしいなぁ。あんまり気にしてたら、禿てしまいそうや。
(花子)なにいうてんのん。帽子とってみいや。もともと髪の毛なんか1本もないやんか。禿のくせにアホなことばっかりいうて。
(太郎)あっ、禿っていうたな。あかんねんで。人権侵害や。
(花子)あんたは人ちゃうやろ。ロボットはモノやから、人権はないんやで。とにかく、あんたとはもうやっとれんわ。帰らしてもらうわ。