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ここでは、音律について記述します。  

音律について
厳密に説明しようとすると、かえって分からなくなりますので、多少、はしょって説明します。
ドレミファソラシドの音には、それぞれ音の周波数が割り当てられています。たとえば、通常、真ん中の「ド」の音には
261.6Hz、「ソ」の音には、392.0Hz、上の「ド」の音には、523.3Hzの音が割り当てられています。(全部、書いていられないので、こちらの表をみてください。)
しかし、この割り当ては、必ずこうでなくてはならないというわけではなく、たとえば、
「ソ」の音に392.0Hzではなく、392.4Hzを割り当てても良いわけです。どの音にどの周波数を割り当てるかには、いくつかの手法があり、これを音律とよんでいます。使用する音律によって、楽器をどのように、チューニングするか、ということが決まってきます。
音律の種類
現在、演奏される多くの楽器は、十二平均律という音律でチューニングされています。電子ピアノをはじめとする電子楽器だけでなく、アコースティックピアノも、ほとんどが、十二平均律で調律されています。
その他の音律として、純正律という音律があります。今でも使用されますが、古い時代では、十二平均律にかわって、古典調律と呼ばれるものが使用されていました。古典調律にも幾つか種類がありますが、その代表的なものが純正律です。
ピタゴラス音律や中国の三分損益法は、1:3の周波数比を完全5度として積み重ねていきます。(管や弦の長さでは2/3の比率になります。)ピタゴラスが発案したと言われますが、中国や日本では黄帝の時代に発明された律管という調律のための12本で1組の管が使用されていました。ちなみに、黄帝のほうがピタゴラスより古い時代の人です。十二平均律は数学的に音の高さを等分していく方法です。

十二平均律については、こちらをご覧ください。純正律にちては、こちらをご覧ください。

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