研究テーマ->ジャンル研究->民族音楽->ブルガリアの音楽
私は、各民族音楽の特徴をとらえ、コンピューターの自動作曲で、それを再現するということを試みています。このページは、私が、自動作曲システムに、各民族音楽の作曲機能を組み込む際に、特に留意した点を中心にして書かれています。  
特徴
ブルガリアの音楽といえば、ブルガリアン・ボイスが有名です。複数の女性が、広がりのある声で合唱します。CDを探すと、ブルガリアン・ボイスのものがたくさん見つかりますが、楽器演奏だけのものもあります。楽器演奏だけの場合も、ブルガリアン・ボイスのものと音楽的に同じ特徴をもっているように聴こえます。
通奏低音やドローンと呼ばれる、同じ音高の低音が演奏されるのも、ブルガリアの音楽の特徴です。この低音は、ブルガリアンボイスの場合にも含まれていますし、楽器演奏だけの場合も、バグパイプなどによって演奏されるようです(楽器演奏は見たことないので自信なし。。)。
音階音律
民族音楽の書籍に、マケドニアでは、Eb, D, C, B, A#の音を使用していた、と書かれています。旋律は、ほとんどのものが5度の間で動くとありますから、この音階だと、EbからA#の間の5度の間で動くということになります。Bの音ははみ出てしまいますが。。。しかし、実際、この音階で演奏してみても、どうも、ブルガリアの音楽っぽく聴こえない気がします。
音律は、平均律やピタゴラス音律にはまらないのが特徴で、これが、ブルガリアンボイスの不協和音のような広がりと奥行き感を出しているのではないかと思います。
リズム
リズムは、複数の拍子を組み合わせ作られるらしいです。たとえば、2拍子と3拍子を組み合わせて5拍子になっていたり、3拍子と4拍子が組み合わせられて7拍子になっているといった具合です。
楽器
  女性の合唱 アカペラで歌われます。

ガイ ダ

バグパイプの一種です。
 

カヴァル

笛です。

アコーディオン アコーディオンです。

ダラブッカ 太鼓です。
  関連サイトへのリンクを参考にしてください
自動作曲ソフトによる再現
自動作曲システムのブルガリアンボイスでは、Eb, D, C, B, A#の音階を使用して、旋律の音域を5度の範囲に収めています。
自動作曲システムによるサンプル曲 (準備中)
関連リンク
準備中