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コントロール・チェンジ、RPNとNRPN、システム・エクスクルーシブの概要を解説しています。  
音源の操作 
MIDIで、音源を操作するには、「コントロール・チェンジ」を使う方法、「RPNとNRPN」を使う方法、「システム・エクスクルーシブ」を使う方法の3つがあります。これらを駆使することで、より豊かな演奏表現をすることが可能になります。
コントロール・チェンジ
コントロール・チェンジは、音色バンクを切り替えたり、ボリュームやモジュレーション・ホイール、ペダルなどの設定を切り替えたりします。分かりやすく言うと、コントロール・チェンジは、シンセサイザーが装備している(鍵盤以外の)スイッチの操作を、MIDIで行うためのものです。
RPNとNRPN
RPNとNRPNは、コントロール・チェンジと同様のものですが、後から追加された機能と考えれば良いと思います。RPNとNRPNを使用すると、チューニングを変えたり、演奏中に音色を微妙に変更したりすることが可能になります。 

RPNとNRPNは、頭文字だけとって、3文字と4文字に略されているので、ちょっと見ると、わけがわからない言葉ですごく専門的な感じがします。余談ですが、これら3文字略語の悪しき習慣は、かつてのコンピュータ産業の巨人である某企業によって始められたといわれています(企業名そのものが3文字・・・)。RPNは、レジスタード・パラメーター・ナンバー、NRPNは、ノン・レジスタード・パラメーター・ナンバーの略で、それぞれ「登録されたパラメーター番号」「登録されていないパラメーター番号」という意味です。RPNは、メーカーに関わらず使用できるもの、NRPNは、特定のメーカーでしか使用できないものと区別されています。
システム・エクスクルーシブ
システム・エクスクルーシブでは、音源に対して行うことのできる全ての操作を行うことができます。言いかえれば、コントロール・チェンジやRPN,NRPNで行える操作は、システム・エクスクルーシブで行える操作のサブセットになっています。 

しかし、コントロール・チェンジや、RPNは、メーカーに関わらず、共通になっていますから、これらを使用してできる操作は、システム・エクスクルーシブを使用せずに、これらを使用して行うことが推奨されています。
NRPNとシステム・エクスクルーシブとの相違点
メーカー独自の機能を使用する際には、システム・エクスクルーシブを使用します。 しかし、システム・エクスクルーシブは、もともと、演奏の前(最初)に、曲全体に対しての設定を行うように意図されていましたので、リアルタイムやチャネルごとの設定を行うには、不向きです。そこで、音色の微妙な変更など、演奏中に行う操作や、チャンネル別で行う操作を、簡単に行えるように、別に、NRPNが用意されているのです 。