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このページでは、自動作曲システムを使って、ホームページにBGMをつける方法について、解説したいと思います。  
ステップ1 環境の整備
まず、自分のマシンのMIDI環境を整備しましょう。ホームページを見にきてくれる人は、ネットスケープ・ナビゲーターか、インターネット・エクスプローラーのいずれかを使用しているでしょうから、これら2つのブラウザと、各ブラウザで使用するプラグインを用意します。プラグインは、ソフトウェアシンセもついてくるYAMAHAのMidPlugが良いと思います。また、必須ではありませんが、シーケンスソフトもあったようが良いです。
ウェブブラウザ
ネットスケープ・ナビゲーター
インターネット・エクルプローラー
ソフトウェアシンセ
YAMAHA MIDPLUG
Roland バーチャルサウンドキャンバス
Wingroove
ステップ2 MIDIファイルの作成
まず、自動作曲システムで、MIDIファイルを作成します。作成時に、XG、GS、GMのいずれかのMIDI規格を選択しなければなりません。現在の自動作曲システムでは、どれを選択するかによって、使用される音色などが変わってきます。自動作曲システムで作成した曲は、XGやGSのリセットコマンドを1小節目で出し、2小節目から曲が始まるようになっています。
音楽のジャンルは、ページの雰囲気に合わせて選択します。無難なのは、やっぱし「オルゴール曲」でしょう。また、変わったところでは、「民族音楽」も面白いかもしれません。5〜6曲、試しに作曲してみて、気にいったものを選びます。
ステップ3 MIDIファイルの編集
ある程度、気に入った曲が作曲できたら、シーケンスソフトで編集します。面倒であれば、しなくても良いのですが、ここでの作業は、音楽理論をほとんど知らなくても行うことができます。自動作曲で、100%気にいった曲ができることはないと思いますが、シーケンスソフトで、わずかな不協和音や、不自然な部分を取り除くだけで、曲がグッと良くなるはずです。シーケンスソフトを持っていない場合は、「窓の杜」等、フリーウェアのサイトに行って、気に入ったものを調達してきましょう。

シーケンスソフトで作成したMIDIファイルを開き、不協和音や、不自然な音を削除します。単純に、自分の気に入らない個所を削除してしまえば良いと思います。音色やテンポなどを、色々変えてみるのも良いかもしれません。また、ホームページでBGMをループさせて流す場合は、曲のエンディング部分を削除しておきます。(最後の2〜3小節です。) 
フリーウェア&シェアウェアのダウンロードサイト
窓の杜
Vector Software Pack
ステップ4 MIDIファイルの軽量化
ホームページにMIDIでBGMを付ける場合には、やはりデータ量が問題になります。データ量を減らすには、音の数を減らせば良いのですが、これ以外にも方法があります。元の曲のままで、データ量を軽減するソフト(圧縮ソフトではありません)がフリーウェアで公開されていますので、それを使用するのが良いかと思います。このソフトは、須釜俊一さんのサイトからダウンロードすることができます。また、「SMFリファレンス・ブック」に付属の「SMFプロセシング・ツール」にも同様の機能があります。

MIDIファイルの形式には、Format 0 、 Format 1 など、いくつかの形式がありますが、 Format 0 のほうが、 Format 1 より若干ファイルサイズが小さくなるようです。自動作曲システムでは、Format 1 でファイルが作成されますが、編集後は、Format 0 で保存するようにします。
MIDIファイル軽量化ツール
須釜俊一さんのサイト
ステップ5 ホームページへの添付
作成したMIDIファイルを自分のサイトへアップロードします。つぎに、BGMを付けたいページのHTMLにMIDI再生用のコマンドを書き加え、アップロードします。各ブラウザによってコマンドが違います。Netscapeでは「EMBED」、Explorerでは「BGSOUND」タグを使用しますが、「EMBED」でも双方鳴るようです。また、ループさせたい場合は「LOOP」「REPEAT」を両方「TRUE」で書くようにします。完璧を望む場合は、Javascriptでプラウザーを判別するようにします。(ここでの内容は、掲示板への書きこみを参考にしています。)「シルマリルハウス」では、ブラウザやプラグインを意識せずに、midiを設置できるようにするJavaスクリプトが公開されています。スクリプトには、複数の曲を切り替えて演奏させる機能も付属していますので、非常に便利です。
bgsoundを使用する場合には、下記のように記述します。
<bgsound src="xxxx.mid" loop="infinite">
EMBEDを使用する場合には、下記のように記述します。
<EMBED SRC="xxxx.mid" WIDTH="150" HEIGHT="40" panel="1" autostart="true" loop="false" ALIGN="MIDDLE"></EMBED>
MIDI設置方法の解説サイト
Zatta
雑音空間
シルマリルハウス
ステップ6 動作テスト
全ての作業が済んだら、最後に、動作テストをします。テストは、ネットスケープ・ナビゲーターと、インターネット・エクスプローラーの両方で行いましょう。 Macの場合、ドライバによっては、サスティン・オフが認識されず、音がはちゃめちゃになってしまうことがありますが、これは、サスティンのオン・オフをゲートタイムに変換することにより回避できます。これを行うソフトは、須釜俊一さんのサイトからダウンロードすることができます。