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  音階についての知識を提供します。  
 
音階とは
音階とは、音の並びのことです。分かりやすく言うと、音楽の中で、「ド」「レ」「ミ」・・・「ド」のうち、どの音を使用するか、ということです。たとえば、「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「シ」「ド」から成る音階は、ダイアトニック・スケールという音階です。(スケールは、英語で音階のこと。)また、「ド」「ミ」「ファ」「ソ」「シ」「ド」の音階は、沖縄音階とか、ヨナヌキ音階とか呼ばれています。
たいていの場合、音階という言葉は、「ド」から「ド」までの半音(#やbのつかない音)も含めて、1オクターブ内にある12音のうち、どの音を使用するかということを意味しています。(正確には、13音ありますが、上のドと下のドは同じですので。。。)
しかし、事は、そう単純でありません。たとえば、上の考え方によると、「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「シ」「ド」と、「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「シ」「ド」「レ」の音階は、同じ音階ということになりますが、通常、これらは、別の音階として扱われます。
構成音が同じでも、始まりの音が違えば、違う音階になるわけです。「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「シ」「ド」などと、音階をいうときの、始まりの音は、その音階の中の中心となる音で、トニック(中心音)と呼ばれています。ちなみに、レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「シ」「ド」「レ」の音階は、ドリアンと呼ばれています。(果物じゃないよ。。。)
さて、「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「シ」「ド」の中のどの音を使用するかと、その中のどの音を中心音にするかが決まれば、それで終わりというわけではないのです。実は、音階の中には、音が上行する場合と音が下降する場合とで、別の音を使用するというものがあるのです。ポピュラーでは、メロディックマイナーという音階もその1つです。民族音楽の音階の中にも、このようなものが時々あります。
曲の調によって使用する音階は、決まってきます。また、ポピュラー音楽の場合、背景にあるコードによって、音階は影響を受けます。
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音律について
ちなみに、音階と、音律とは別のものなので注意しましょう。
純正律など、各音の調律について定めたものは、音律といいます。