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第5回 風力自動作曲〜風まかせの音楽
御無沙汰してました。冬は生物も冬眠する場合があるので、私も研究室の中で冬眠してました。(言い訳)で、札幌もようやく春めいてきたので、さっそく再開して行きたいと思います。

現在、Unity Wordの時期バージョンを作っていますが、色々やっている中で、マイク入力の音量を数値で取得できるようになっています。

今回は、この機能を使って、「風まかせ」の音楽を実験してみました。

勝田さんの超個人的日記みながら、ついニコニコしてしまうんですが、あの怪し気な装置が妙につぼにはまってしまいます。根が工作好きなので、つい引き込まれてしまいます。

で、風の強さを検出しなければ、ならないので、上の写真のようなレアな装置を取りあえず作ってみました。そこら辺に散らばっているもので作ったのですが(どんな部屋でしょう、ハッハッハ)一応、風が来ると回ります。でもマブチモーターなので、風が弱いと回らないという感じですね。実験日は風が強く、結構回っていました。風力計のようなデザインも捨てがたいし、ペットボトルでやってもいいかもしれません。

モーターの出力は1.5ボルトで、数ミリアンペアーかな?マイク接続するために、マイクを一個ぶっ壊し、直付けしてます。モーターとプロペラは銅線でぐるぐるまきにして固定してます。風の向きで動くようにして、効率を良くしています。トランスは単なる重り、バランスとるために・・・・(なんか小学生の自由研究のよう)

モーターから取得した音はこんな感じです。回転数が上がると音が大きくなります。
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さて、音量の取得は、時間軸上で数秒置きに取得し、一定のタイミングで、Unity Wordのみっつの入力系に入力し、自動作曲演奏させました。非常に単純。で、出来た曲がこれ。

聴いてみる

マイクで入力ということは電流の変動なので、適当な機器から価をとれば、それを利用して自動作曲の基にすることは可能だと思います。脳波でもいいし、地熱とか、大気を観測してその価でもいいし、まあ、マイク使えば、街の雑踏の音からも曲が出来てしまいます。水の流れる音でも良い訳ですね。

つまり、時間経過とともに変動する価で、なおかつくり返しではないような素材。

風の力で音楽が出来てしまう。よく考えると、風は地球が作っているので、地球を聞いていることになるかもしれませんね。


レポート作成 音楽研究所・札幌分室 主任研究員 大嶋和人 2003.4.24