研究テーマ->音楽の雑学->共感覚
共感覚という能力(?)についての情報を提供します。
 
 

 
共感覚とは何か?
世の中には、不思議な感覚をもつ人がいるようで、何万人かに1人の割合で、色のついたものを見るだけで、音が聴こえる人がいるそうです。たとえば、赤いものを見ると「ドレミ」という音が聞こえたり、青いものを見ると「ファソラ」という音が聞こえたりするという具合で、これを共感覚と言います。ミュージシャンでは、マイルス・デイビスやスティービー・ワンダーは共感覚の持ち主らしいです。画家では、カンディンスキーなどが、共感覚の持ち主であったと言われています。
これを、新しい能力とみるか、脳の機能異常と見るかは意見の分かれるところですが、個人的にはどのようなものなのか、体験してみたい気がします。このような能力は共感覚と呼ばれ、脳の中で色をつかさどる領域と音をつかさどる領域が隣接しているために起きると考えられています。
普通の人にはこのような特殊な能力は有りませんが、色彩と音楽は頭の中で強く結びついています。ある色から連想される音は、多くの人で共通しています。たとえば、ほとんどの人が、明るい色からは高い音を、暗い色からは低い音をイメージするはずです。色彩と音楽がどのような法則で結びついているかについては、心理学者をはじめ、画家、音楽家など様々な人たちによって探求されています。以前、私が執筆した自動作曲研究所の第31回でもこの話を紹介しています。
共感覚を疑似体験するソフト(画像を音に変換するソフト)をこちらで公開しています。