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楽器のお店や博物館などの地図と紹介を載せています。  
タンタナクイ工房 (2013年8月訪問) (マップ)

家から15分くらいのところに、フォルクローレのめずらしい楽器がたくさんある工房があるという情報をかぎつけたので、お邪魔させてもらいました。ネットにはあまり情報がなく、工房の主さんの電話番号や住所にたどりつくのに苦労しました。電話してみると、工房にいるのは不定期なので、これそうな日に電話をかけてから来てくださいということでした。ということで、後日、平日の午前中に電話をかけて、午後訪問ということにあいなりました。
工房は生駒市の高山というところにあり、付近はときどき通る道です。
奈良先端技術大学のあるあたりは、高山サイエンスパークと呼ばれていて、技術関連の施設があるのですが、大きくは、関西の京阪奈学研都市の西端のエリアです。京阪奈学研都市は、関東の筑波付近の学研都市の関西版を目指したのですが、街をつくっていく途中でバブルがはじけてしまい、いくつかの大きな研究所がまばらに建っているという、非常に中途半端な状態になっています。街は綺麗に区画整理してあり、ガラス張りの国会図書館をはじめ、目を惹く建物も多いです。わたしの仕事館の建物も奇抜でしたが、税金の無駄遣いとして全国的に注目を集め、今は閉館となっています。外観だけでなく、中の構造も奇抜だったため、一般企業での流用もできないようで、建物はそのままの状態で放置されています。調律師体験など、個人的には面白い内容もあったのですが、一体700万もする人形を何体も飾るなど、意味不明な展示も多かったです。仕事体験ということでは、民間のやっているキッザニアのほうが、よほどマトモでした。。。
国会図書館の近くには、ATRやNTTの研究所、少し離れてNICTの研究所などがあり、それぞれ年1回ぐらいオープンハウスというのをやっていて、研究内容を一般に公開してくれます。それ以外にも、講演などがあり、どこかの研究所でムーグ博士の講演を聞いたことがあります。
ATRではロボットの研究もしていますが、国会図書館のななめ向いにあるレストラン群の奥に、アピタというショッピングモールがあり、ときどき研究員に連れられたロボットが出没します。ロボットは1Fの食品売り場で、買い物の練習らしきことをしていました。。。研究所が多いためか、国会図書館のななめ向いのレストラン群では外国人の方を見かける率が高いです。

先端大から、163号線をさらに進むと、もっと田舎な感じになります。7号線(県道?)を北のほうに向かうと、茶筌の里という竹細工のエリアになります。このあたりは竹が有名らしく、高山竹林園では10月ごろに、竹あかりコンサートというのが開かれます。尺八をはじめ、ヨーロッパの古い弦楽器とか、珍しい楽器の演奏をみることができます。北上するときに、いくつかの工房があり、良斉工芸工房というところでは「究極の耳かき」というのを売っています。あとで聞きましたが、タンタナクイ工房で作ったものもここに卸しているそうです。
工房は山の中の集落の中にあります。予想していましたが、カーナビを使ってもたどりつくのに苦労しました。最短の道は、軽自動車で1台分の幅の道で、案内の看板があるわけでもないので、なるべく広い道からいくほうがいいでしょう。最初、カーナビで最短の道から行ったのですが、最後の分岐で、急な坂を木の間を上る感じになっていて、売り物件的な看板が入り口に立っていたので、そこでひき返してしました。あとで聞いたところによると、工房主さんは、ずっとここに住んでいたわけではなく、最近やってきたということでしたから、工房主さんが入る前の看板がそのまま残っていたのかもしれません。
電話して分かりやすい道を教えてもらいました。とりあえず、鶴亀庵という蕎麦屋さんに行きます。すると、コンクリートの坂がみえるのでそこに行きます。進むと、道が2つにわかれています。どちらに進んでも工房には行けるのですが、左の道のほうが走りやすいので、左側からぐるっと回って工房のほうに行きます。

もともとは民家だったようですが、おおざっぱに行って、東側が作業場、西側が楽器置き場になっています。
玄関には、「となりの人間国宝」のステッカーがあります。(関西ローカルの平日の朝の番組です。)陶器が靴箱(?)の上にたくさん置いてありますが、フクロウの声のするフクロウの形の笛とか、カッコーの声のするカッコーの形の笛とか、楽器もあります。
作業場には、ケーナとか、作りかけのモクリナ(木のオカリナ)とか、たくさん置いてあります。オカリナは閉管式の楽器で、穴の位置は関係なく、穴の大きさで音の高さが決まることなどを教えてもらいました。
西側の楽器の部屋には、フォルクローレの楽器とか、工房主さんが作った楽器とか、たくさん置いてあります。
チャランゴは、胴体にアルマジロの皮が貼ってあるのがありましたが、皮といっても、動物の形そのままで生々しいです。チャランゴのボデイの形やサイズにアルマジロがぴったりフィットするのですが、たまたま、チャランゴの形にアルマジロがピッタリきたというよりは、アルマジロにあわせて、楽器の形やサイズを決めたのではないかと思えるほどです。
弦がいっぱい張ってあるギターも見せてもらいました。12弦ギターなど、同じ高さの弦を2つづつ張ってある楽器はよくあるのですが、その楽器は1つの音に対して、4つの弦が張ってありました。あと、工房主が作った陶器のウクレレとか、試験管でつくった楽器とかを見せてもらいました。

生駒市高山竹林園資料館

資料館の展示室のガラスケースの中に、ハイショウや横笛、その他の竹で作った楽器があります。10月頃に、階段をあがった前の広場で竹あかりコンサートが行われます。(2013年、タンタナクイも出演。)
 
 

 

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書籍とCDの紹介

 


SICAN~アンデスの風~ は、サンポーニャ&ケーナの奏者、瀬木貴将のミニ・アルバムです。

 


無理なく上達 初心者のためのサンポーニャ教本 は、サンポーニャの演奏方法を解説した本です。


サンポーニャ マルタ (本場ボリビア製) はお手頃価格で購入できるサンポーニャです。