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国道370号線
和歌山から金剛峰寺のある高野山に行く途中に、メロディロードと呼ばれる場所があります。アスファルトの道に、溝が彫ってあって、その上を車が走ると、音楽が流れる仕組みになっています。 溝の間隔によって、音の高さ、溝の太さによって、音の大きさを変える仕組みです。
録音した音や録画したビデオは、サウンドスケープのページで見 ることができます。

阪和道からだと、和歌山を通り過ぎて、ポルトヨーロッパのある海南のインターチェンジで高速を降ります。すぐに370号線に乗れますから、それを、高野山に向かってひた走ります。すぐに山の中になるわけではなく、けっこう、民家があるような狭めの道を進みます。メロディロードは、紀美野町(旧美里町?)にあります。
民家がほとんど無くなってきたころに、「メロディロード1Km」という看板があります。次に、「メロディロード300m」という看板ばあり、最後に、「メロディロードはじまり」という看板があります。

最後のたて看板のところに、車が10台くらい停められるパーキングがあります。ここに車を停めて、路面の様子をみたり、他の車が走っていくときに、音楽が鳴るのを聞いたりすることができます。

370号線は、中央に白線のある対面通行ですが、メロディロードの仕掛けは、和歌山側から、高野山に向かう側にしかありません。路面に、音符やト音記号がペイントしてありますが、これは音には関係ありません。その先の路面をみると、2〜3cmくらいの刻みで、路面に溝があります。タイヤがこの上を通ると、音が鳴る仕組みです。刻みの間隔で音程を上下 させます。刻みの間隔が短いと、高い音、間隔が広いと低い音になるはずです。
車の速度は、時速40Kから45Kくらいで走ると良いということでしが、実際、走ってみた感覚だと、50Kくらいだしたほうが聞こえやすい高さの音になるような気がします。(譜面どおりに再生したいのであれば、路面の刻みの間隔からスピードを逆算できるのではないかと思いますが。。。) 道路を作った理由として、制限速度を守ると、きれいな音楽が聴こえるので、走る人が制限速度を守るようになるという理由づけがされているようですが、別に、速く走っても、相対的な音程が少し高くなり、演奏時間が少し短くなるだけで、音楽はちゃんと演奏されます。
この路線に仕掛けられているのは、坂本九さんの「見上げてごらん夜の星を」という曲です。
実際に走ってみると、分かりますが、車の中はけっこう騒がしいですから、路面から聞こえてくる音を、はっきりと聞くのは難しいです。また、直線ではなく、カーブがありますから、それも、曲の再生を難しくしています。あらかじめ、曲が分かっていれば、確かにそう聞こえますが、知らないと、音楽らしきものが鳴っているというのが分かる程度だと思います。
自分の車の中から聞くよりも、パーキングに車を停めて、他の車が出す音を聞くほうが面白いです。それぞれの車によって音が違いますが、RV車のようにタイヤの溝が深い車のほうが良い音がするようです。また、低速すぎる車の音は良くありません。軽トラなどは意外と良い音がします。
車が連続して走ると、音が重なって鳴るので、「カエルの歌」のような輪唱をメロディロードに仕掛けてもらうと面白いかもしれません。
370号線をさらに進むと、高野山に出ます。高野山には、金剛峰寺という立派なお寺がありますが、その先の奥の院のほうにある「お墓」のほうが見ごたえがあります。手前のほうには、企業が建てた、ロケットの形をしたお墓とか、UCCのコーヒーカップの形をしたお墓とか、変わった形のお墓がたくさんあります。また、お笑い芸人のお墓とか、そんなのもあります。奥のほうに行くと、徳川家や豊臣家など、由緒正しい、古いお墓もあります。
かなりの距離ですが、高野山を龍神スカイラインで南下すると、龍神温泉に出ます。曼荼羅美術館は、結構面白いです。(よほど)タイミングが良いと、インド音楽などのコンサートが見れるかもしれません。
メロディロードは、他にも、北海道、愛知県(メロディトンネル)、群馬県があるようです。インデックスページの一覧の中にあります。
 

 

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