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鍵盤で演奏するのにリコーダー
の音がするという不思議な楽器です。鍵盤ハーモニカと同じ発想の楽器です。
上の画像のような形をしていて、写真のものは下のファから上のファまで2オクターブの音域があります。
中がどうなっているのか、開けてみない限りよく見えませんが、1本のリコーダーが入っていて、鍵盤の押さえる位置によってリコーダーの穴がおさえられるという構造ではなく、音の数分だけ小さいリコーダーが並べられているというような構造
だろうというのは分かります。なぜなら、鍵盤を和音で押さえると、ちゃんと和音が演奏できるからです。 |
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気になるので、開けてみました。想像では、四角い管がたくさん並んでいるのだろうと思っていたのですが、管は丸かったです。四角いほうが作りやすいと思うのですが、丸く作ったのはリコーダーという名称を意識してのことでしょうか?それとも丸いほうが音響的に有利なのでしょうか??
(よく考えると、楽器で四角い管のものなんてありませんよね。強いて言えば、ハーモニカぐらい?やはり丸いのは音響上の理由でしょうか?)
鍵を押さえると、金属の蓋がもちあがり、穴が開口する仕組みです。日曜大工で作るのは難しそうですが、原理は簡単ですね。。。
andes25Fという製品名がつけられていますが、おそらく、最低音と最高音がFで、鍵盤の数が25あるので25Fなのでしょう。なぜアン
デスなのかは分かりませんが、上の写真の管の並んだ感じは、アンデス地方のフォルクローレで使用されるアンターラやサンポーニャという楽器に似ています。 |
NHKの子供番組「ピタゴラスイッチ」や「ジャム・ザ・ハウスネイル」の音楽で有名(?)な栗コーダーカルテットも使用しているそうです。 |
音としては、リコーダーそのものの音ですが、ちょっと音域が高めの感じがします。持ち運びが簡単そうなので、介護施設での慰問演奏に使用しようと思って買ったのですが、屋内でこの楽器だけを演奏すると、耳ざわりかもしれません。
管の長さが短いので、音がそんな感じで高くなってしまうのは仕方ないかなと思います。屋内ではなく、逆に公園など音が通りにくい屋外で演奏するのだとちょうどいい感じになるのかもしれません。(個人の感想です。)
鍵盤リコーダーは、andes25F以外の製品は無いようですが、少々楽器本体のサイズが大きくなっても、管が長くて、中音域(というかアルトリコーダーと同じ音域)の音が出せるものを作ってもらえるといいのではないかと思います。andes25Fは管の長さから考えて、おそらくアルトりコーダーのオクターブ以上上の音がでているのではないかと思います。(上のファの管なんて、めっちゃ短いやん!) |
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購入時に楽器のケースを注文することができますが、専用のケースというよりは、たまたまサイズの同じケースをみつけてきて、それをケースとして提供しているといった感じです。
サイズがピッタリなので、やはり専用に作られたものかもしれませんが、やわらかくて丸い質感の楽器に対してジェラルミン風のケースというのは、なんともミスマッチです。 |