キャッツアイCE-500CF エレアコ改造 その1


キャッツアイCE-500CF 1981年製造のギター

9月の連休は、天候と体調がいまいちでしたが、イベントへ出かけたり、アコ
ギ(キャッツアイCE-500CF)のエレアコ改造に時間をとることができました。

今回の改造の内容は以下の通り。

・フイッシュマンのpresysというアンダーサドルP.U.タイプのプリアンプ付き
 のものを取り付け。

→ブリッジのサドル溝とサドルをP.U.の厚み分削る。
 ボディサイドに穴を開けてプリアンプを取り付ける。
 エンドピンの穴を大きくして出力用ジャックを取り付ける。

・ボディトップとネック・ヘッド部の塗装をセラック塗料へ塗り替える。

→ボディトップとネック・ヘッド部のウレタン塗装をサンドペーパーで剥離。
 セラック塗料を嫌という程重ね塗りする。水研ぎ後、段々塗料の濃度を薄く
 して、研磨する。

結構大変な作業になることが、分かっていたのでなかなか腰が重かったんです
が、寒くなってしまうと外での作業が辛くなるのと、塗料の乾燥に時間がかか
るので、9月の連休をタイムリミットと考えていました。(大汗)

かなり手抜きですが、トップとネックの塗装を剥離しました。
予想外だったのは、ピックガードが両面テープではなく、ボディに直に接着し
てあり、その上に塗装してあったので、取り外す際にトップが割れるのではな
いか?とひやひやしました。結果、ちょっとキズが残りましたが無事に取り外
す事ができました。毎度ウレタン塗装の剥離は粉塵が凄いので、へろへろにな
りますが、なんとかできました。(大汗)目標が連休中に剥離と下仕上げ(サ
ンディング)終了だったので、目標達成!

   
塗装の剥離と下加工完了!

そしてシュレック、いやシェラック塗装に入ります。
塗装をやりながらP.U.やプリアンプの取り付けを進めます。まずは、シュラッ
クをアルコールに溶かします。溶液は保存が利かず半月くらいで使い切るよう
にします。手持ちのシェラックは、ブロンズとオレンジの2種類ありますが、
ブロンズを使います。キッチンスケールで2cutの溶液を40cc作りました。


手持ちのシェラックは、ブロンズとオレンジの2種類

一日朝晩塗って塗膜を重ねます。ある程度の厚みになったら水研ぎをして再度塗
り重ねます。まぁ、自分用なので薄くでもOKです。改造ガットギターもかなり
薄い塗膜ですが、問題無さそうです。直ぐに補修ができるのであまり心配して
いません。しばらくアルコール臭い部屋になります。らりらり〜〜。

 
サドル溝を削るのは、専用のやすりを使いました。

次にギターにアンダーサドル・ピックアップを搭載するため、サドル溝を削りま
す。P.U.の厚みが1.58mmくらいなので、半分の0.7mmを目指します。当初高
さ冶具とビットを使って精度を出したいと思っていたんですが、基準にしようと
思っていたトップ自体の精度が怪しかったので(号泣)結局地道にやすりで削
りました。最終的に弦のテンションをかけてみないと弦高が分らないので塗装
などが終わってから調整ですね。


フイッシュマンのpresysというプリアンプ付きアンダーサドルP.U. 2台

今回、アンダーサドル・ピックアップ付きプリアンプを2セット購入したんです
が、ピックアップ部の寸法精度がいまいちな事が分かりました。(P.U.の厚み
のばらつきが大きいと弦のテンションによるP.U.にかかる圧力もばらついてし
まい、音量のバラツキにつながる懸念があります。)1台目は、ピックアップ
の先から25mm程は1.7mmほどあり、ほかの部分より厚めでした。(汗)とり
あえず、サドルの寸法をカバーできれば良いので、1.58mm程度で比較的安定
している部分をマジックでマーキングしてサドルの位置にくるようにして使用
したいと思います。残念ながらもう一台の方は、ピックアップの厚みが安定し
ていない印象だったので、使用を見送りました。(改造エレガットのプリアン
プに乗せ換える案もあります!)


塗装の途中ですが、ピックガードを乗せてみました。こんな感じになります。

セラック塗装は、結構な時間がかかるのは、改造ガットギターで経験済みなの
で、のんびり進めたいと思います。まぁ、自分で使うギターなので、そんなに
厚く(ったって、ラッカーとかの1/10くらいですが)なくても平気ですし、な
により、自分で直ぐに補修できるのは、大きいです。(多分セラック自体も、
一生分くらいの量を買ってしまいました。)塗装とエレアコ完成は、冬(年内)
を目指します。

2016年10月1日

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