赤岳鉱泉より美濃戸口まで、スキー滑走の記録(1998/02/14)

昨日の嵐とは、変わって、移動高気圧に包まれ、最高の天気となった。辛かった頚城を後に、横目でオリンピック会場をみながら一路八ケ岳へ向かう。3人のメンバーは、各自、好きな格好で、赤岳鉱泉へと歩きだす。鉱泉では、大学の山岳部の現役が合宿を行っているので、再会も含めて楽しみ、楽しみ!

私の今回の目的は、赤岳鉱泉から、美濃戸口まで、スキーでの下山だ。思い起こせば20歳の冬に訪れ、自分の人生を大きく変える事となった山である。その後、何度となく訪れているが、山はあの時と何もかも同じだ。人は変わっても、この風景は変わらない....

次の朝起きてみると、なんと、またもや、悪天だ!!、しかし、この季節の八ケ岳で雨が降るなんて、よっぽど日頃の行いが悪かったのか、ジョウゴ沢で、氷遊びをしたあと、いよいよ、スキーを着けて、美濃戸口までの滑降を開始する。登った時は、それほど難しく感じなかったのだが、実際滑ってみると、いやー、細くつけられたトレースは、非常に滑りずらい、それに、沢にかけられた木の橋もスキーでは、気が抜けない。えん堤のある、広い所にでるまでは、辛く、何度となく転倒をくりかえす。おりからの雨で体もずぶぬれだ。えん堤の所から、やっとスキーらしくなり、スノーモービルのトレースの横を、ボーゲンで滑りおりる。やっと快適になってきた。だが快適なのは美濃戸山荘までで、ここから下は、雨で雪が氷化しており、がちがちの斜面、膝に負担がかかる、それでも無理して美濃戸口まで滑りおりた

はっきり言って、わざわざスキーで滑りおりる程のルートではなかったが、えん堤から下は、雪質がよければ、良いルートに入ると思う。上部は、意地で滑るようなものである、また橋がスキーをつけた綱渡りのようで危険だった!

(またしても、こんなに晴れていたのに、翌日は雨だった!)