期待値 

社会人として早くも2社目を退社することになってしまった(T.T)
ていっても一社目は派遣要員としての使われ方だし、
正社員待遇ではないので、今の会社がほぼ一社目といって、
問題ないのだけど。

今の会社ではいろいろなことを学ぶことができた。
社会人としての常識、挨拶のタイミング一つから、
資料作成の手順も営業トークについても、仕事の取り方。
儲け方。システムの考え方。pgmの考え方。
ちょっとしたものなら、作り方。
自分の立場とグループのマネジメントから組織感についてまで。
学んだと言っても知識として知っているだけで、
実際は自分が使うかどうかで判断して、
使ってないのが多いけど。

ほんと若造の分際には有り余る教育環境に合った。
2年の間で詰め込めるだけ詰め込んだのだ。

それだけ(僕にとっては)たくさんの事を短い間に学ぶということで、
知らないことをするのはとても体力が要った。精神力も使った。
正直途中で挫折していてもおかしくはなかったと思う。
(飽き性だからね(T.T)


でもここまでは続けることができた。

よきマネージャーに囲まれよき環境に合ったからだ。
彼女たちはあまりに力不足な私を我慢強く育ててくれた。
心から敬愛し、尊敬できるマネージャと出会えた。

社会人になる人にとって初め1年目に出会うマネージャによって、
これからの社会人生活に大きく影響を及ぼす。
0からのスタートの中で初めに出会う人の影響を受けるのは
当然の事だ。

彼女たちはすごく期待を寄せて接してくれた。
明らかに力不足であった自分に対して、
力以上のものは求めないものの将来にかける期待値の高さを
幾度となく言葉にして、また態度で伝えてくれた。
初めは体の弱さを偽って(?というか自分もまともには知らなかったしA--;)
入社したため、すぐに首にという話があったが、直マネージャの彼女たちが
陰で説得していてくれたのは言わずもがなわかってしまう。

彼女たちは私の失敗にも寛大に接しつつ必要な情報を与え、
二度の失敗をしないように導いてくれた。

こちらの失望や動機を失わせることなく、
常に(肉体的にも精神的にも)厳しい中でも、
何気ない話し合いや、オフミのような場を持ち続け、
育ててくれていた。
自分がしてるということを自覚するためにも
(技術的に)必要な手助けすらまともになかったかもしれないが、
常にそばで見てくれていた。

監視ではなく、一緒にいてくれてる、
「あなたが失敗しても責任はないよ」という
安心感とその思いに応えるためにも必要以上に
こちらもがんばる。

人に期待を寄せているということを伝えるのがとても
うまかったのだと思う。


人は人の期待に応えようとするもの。


もちろん単に理不尽な期待を寄せても
応えてはくれないだろう。。
できないことを無理にやらせて
「期待してたのに・・・」
といったところでは、言った側も言われた側も、
やる気(動機)を失っていくだけだ。

彼女たちは自分に自信があった。
だから、私の成長具合を見ながら、
順序立てて期待を寄せてくれた。

また厳しい監視下においては、
それは期待しているとは言えない。
期待と信頼をあわせて人は育つ。
信頼できないことでも監視の目を柔らかくしないと、
人は「所詮おれ(私)は・・・」と
無意識下にでも感じてしまうもの。

人に期待を寄せる事を表現するのも難しい。
どうしてもかまってしまうものです。
見てしまう。
特に会社なんかの場合だったりの、
上下関係が発生する場合は、難しい。

ちょっとした仕草や態度、言葉にも敏感に反応するから。。

業務に失敗しないように、
また規律を気にしすぎるあまり必要以上の監視をおいたり、
自己責任なんて言葉で放置されたり。。

必要な言葉と態度を必要なときにだけ見せるというのは
本当に難しい。

これから、自分の下がつくときには考えて行きたいと思います。