CD Both sides now - Joni Mitchell  

はじめに:Joni Mitchellの最新作。邦題は「ある愛の考察〜青春の光と影」というらしい(買ったのは輸入盤)。ある日、新聞の新譜紹介で懐かしい彼女の名前を見つけた(最初に彼女の歌を聴いたのは1980年前後だったと思う。個人的には随分、ご無沙汰)。なんでもオーケストラをバックにジャズのスタンダードを歌っているらしい。なんかつまらなそうだな、と思いながらも、店頭でジャケットの絵(彼女の自画像)に惹かれて、つい買ってしまった。
 90人弱の大オーケストラをバックに歌ってます。ゲスト陣も豪華で、Wayne Shorter(4、5、6、9、12曲目)、Herbie Hancock(8、11)、Mark Isham(3、7)達がソロを聴かせます。


review:

1. You're My Thrill (3:51) - 1933年の曲(以下、年のみ)
「あなたは私のスリル」なんてストレートな!

2. At last (4:26) - 1942年
歌詞カードのこの曲のページをめくって、どきっ!挿絵の中でJoni Mitchellがキスをしている。

3. Comes Love (4:28) - 1939年
Mark Ishamのトランペットが唸る!オーケストラがゴージャス&ダイナミック。

4. You've Changed (4:59) - 1968年
Wayne Shorterのサックス・ソロが泣かせる失恋の曲。自分から恋人が去っていったと歌う、ムードある曲。

5. Answer Me, My Love (3:22) - 1953年
メロディが一番いい。

6. A Case Of You (5:50) - 1972年(Joni自身の作品)
いかにもJoni らしい曲。さすが、ただのポップ・シンガーとは違う。Caseとはワインのケースらしい。

7. Don't Go To Strangers (4:09) - 1954年
特になし。

8. Sometimes I'm Happy (3:58) - 1925年
Swingしてます。心地好いノリ、
Herbie Hancockのピアノ・ソロのおかげで、ただのスイング・バンドに納まっていない。

9. Don't worry 'bout me (3:48) - 1939年
Billie Holidayに似た歌声にちょっとビックリ。意識してか?

10. Stormy Weather (3:07) - 1933年
曲名とは違って、静かな曲。

11. I Wish I Were In Love Again (3:35) - 1937年
いかにもスタンダードって感じで好きです、こういうノリ。

12. Both Sides Now (5:46) - 1967年(Joni自身の作品)
自作の曲を33年後に歌えるって実は凄いことなのかも知れない。


最初はオケがなんて大袈裟な!とか、退屈な曲ばかりだと感じて、聴きながら眠ってしまったくらいだったが、聴き込むうちに味が・・・

amazon.comで視聴できます(1〜5曲、RealPlayerが必要です。ジャケット写真あり)。  
CDNOWにはJoni Mitchellのアルバム・リストがあります。

更新日: 00/08/09