山ある記

焼岳   (やけだけ 2,455m 南峰) − 長野県松本市・岐阜県高山市           2005.11.13(日)

天候:快晴
標高差: 825m(北峰まで)
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噴煙上がる焼岳を望む(65kb)

  <山はすっかり冬・・>
 前日に東京では木枯らし一号が吹いた、そんな晩秋の信州。上田地方は早朝から濃霧が立ち込めていた。 ラジオの道路情報では丁度、国道158号の安房峠が雪のために閉鎖されたことを告げていた。 安房峠の途中の登山口から登るつもりであったから出鼻を挫かれた感じだが、とりあえず上高地方面に向かうことにする。 案の定、中の湯温泉旅館で道路を封鎖するようにバリケードが置かれていた。しかし一人で楽に動かせるくらいのものであったから、 車が通れるくらいに一旦バリケードを移動させて車を通す。バリケードを元に戻して更に上にある登山口へ向かう。 登山口道路脇の広い駐車エリアに駐車。焼岳と霞沢岳に挟まれた上高地の奥に雪で白くなった穂高岳が覗く。
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山頂より穂高岳を望む(29kb)

10:10 登山口(高1,620m)。すっかり紅葉も終わり、落ち葉の積もった登山道へ。新中の湯ルートと呼ばれる。気温6.6度。
10:40 約1,825m地点。うっすらと雪がある。深い笹原。早速、下山者に遭遇。所々に霜柱。水溜りには薄氷が張る。日が当たると温かい。気温10.3度。
11:05 約1,955m地点。小休止。尾根伝いの急な登りが続く。
11:25 約2,030m地点。林から出ると目の前に山頂が現れる。山頂から白い噴煙が上がり、辺りに硫黄臭がし始める。5〜10cmの新雪を踏みしめる。右手に穂高岳が覗く。
11:50 約2,030m地点。小休止。正面に山頂を見ながら、一面雪で白くなった岩の多い斜面を進む。先行者の足跡がなければ、どこが登山道か分からないほど。風がなく暖かい。 ウィダーinゼリーで小腹を満たす。気温15度。
<日帰り入浴>
さわんど温泉”梓湖畔の湯”(松本市) \700
 R158沿いの沢渡大橋そばの大駐車場にある。内湯1、露天1。  露天風呂は小さ目。7/1に発生した土砂崩れで一時期、R158を通行止めにした現場が露天風呂からよく見えた。梓川の眺めもよい。
 

<参考地図>
・どこでもアウトドア 「日本百名山を登る(下巻)」(昭文社)
・'05 山と高原地図 37「槍ヶ岳・穂高岳」(昭文社)

12:35 山頂(北峰 2,444m)。手前から噴煙を吸い込まないようにバンダナで口と鼻を覆い、なんとか山頂へ。数人の登山者あり。噴出口の周囲の岩は硫黄の色で染まっている。 山頂ではDVカメラを回す。快晴の山頂は風が強く、すぐにカメラを持つ手が赤くかじかんでくる。360度の展望。間近の穂高岳を中心に、右手奥に蝶ヶ岳、すぐ右手には霞沢岳。 南西には乗鞍岳。そして穂高の左手奥には槍ヶ岳。西に笠ヶ岳。などなど絶景であった。気温1.2度。
13:00 下山開始。風が冷たく、耐え切れなくなった。
13:30 約2,140m地点。雪の上で立ったままの昼食。霞沢岳を正面に見ながらおにぎりを頬張る。水筒の熱いお茶も身体に沁みる。
14:10 約1,835m地点。小休止。下山中の中高年ご夫婦に道を譲ってもらう。
14:30 登山口。積雪はあったが幸いにも無事登頂することが出来た。天候にも恵まれ、幸運な山行であった。気温6.7度。

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