山ある記

小蓮華山   (2,769m) − 長野県小谷村・新潟県糸魚川市            2005.10.09(日)

天候:小雨
標高差: 1,300m
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白馬岳を望む(21kb)

  <苦あれば楽あり・・>
 二週連続で北アルプス方面にやって来たが、またしても雨。ツキがない。国道148号を登山口のある大糸線・平岩駅に近づくにつれ、天気は雨に変わった。 天気予報も微妙であったが、予想以上に悪かった。登山口は平岩駅から国道を離れ更に奥。蓮華温泉にある。 ぐんぐん高度を上げていくと紅葉の進んだ標高1,470mの蓮華温泉に着く。広い駐車場は生憎の天気でも満車。 仕方なく、路上駐車。小蓮華山は白馬岳のすぐ隣の山だが、白馬岳から縦走しない今回のコースでは、車での移動とはいえ登山口までが結構距離がある。
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雷鳥(15kb)

9:45 登山口(標高1,470m)。蓮華温泉の施設の脇を通って、登山道へ。
10:00 蓮華の森(約1,565m)。深い森の中なら雨もそれほど気にならないのだが、ここは雨を遮るだけの枝葉が道を覆ってくれない。気温11.9度。
10:20 約1,725m地点。小休止。雨粒が大きくなってきた。気温10.3度。長袖シャツ一枚では寒い。
10:40 約1,890m地点。雨脚は衰えない。髪もぐっしょり。道はしっかり整備されていて歩き易い。気温8.5度。
11:00 天狗の庭(2,093m)。小休止。森林限界となり、景色ががらりと変わる。ハイマツの庭園。
11:25 約2,250m地点。小休止。むき栗で小腹を満たす。登山道は傾斜も適当でそれほどきつくはない。
11:55 白馬大池山荘(2,380m)。山荘に近づいた頃には周囲はガスがかかり視界が悪くなっていた。山荘が近くにあるのに、気付かないほどであった。 周囲は枯れた湿原帯となっていた。甘納豆を何粒も口に放り込む。タオルで濡れた髪を拭い、もう一登りする前に呼吸を整える。
12:30 約2,570m地点。ひたすら尾根伝いに歩く。相変わらずガスが濃いが、次第に雨風が治まり、時々うっすらと陽射しさえある。
13:20 約2,700m地点。小休止。上空は晴れ間も見え、山頂らしき頂も見えてくる。しかし次々に訪れる白いガスが視界をすぐに遮る。 それでも左手に白馬岳が雲の上に時々、頭を覗かせる。気温10.7度。
<日帰り入浴>
”深山の湯”(小谷村) \500
 R148沿いの道の駅「小谷」内にある。内湯2、露天1。
 露天風呂は小さ目。内湯は一つは茶色く濁っていた。もう一つは薬湯だった。3連休の中日ということもあり、道の駅は多くの車と人で賑わっていた。道の駅に着いたときにはすっかり暗くなっていた。
 

<参考地図>
・どこでもアウトドア 「日本200名山を登る(下巻)」(昭文社)

13:30 山頂。ここでは青空も広がるが、雲の流れが早い。展望の方は時々、白馬岳が見える程度。日光が当たると非常に温かく感じられる。気温11.9度。 軽く昼食。途中で白馬岳から空身でやってきた方が到着したが、その頃には白馬岳は雲の向こうに姿を隠してしまう。 その日は白馬山荘に泊まるとのこと。片道1時間半らしい。
14:05 一向に雲が晴れないので諦めて下山開始。
14:35 約2,575m地点。雷鳥6羽に遭遇。ラッキー!近くに寄っても全く驚かない。警戒心がない。 冬毛に生え変わり始めていて、腹の周りが白くなって来ていた。向こうも私の下山コースをちょこちょこと下っていくものだから、 追い越そうにも追い越せない。ゆっくり後を追うことにする。そのうちコースを外れてくれる。気温7.7度。
15:10 白馬大池。雷鳥と戯れているうちに時間をロス。15時を過ぎてしまった。昼前よりもガスは薄くなっていたが、池に近づいても全貌が分からないほどガスが広がっていた。 風で池の水は波打っていた。しかし、またしてもラッキーなことに帰ろうとしたとき、ガスが急に晴れ、大池が姿を現した。(白馬)乗鞍岳もすぐそばに姿を見せた。
15:25 大池を離れるのが惜しいくらいだったが、日も傾き始めているし、再び下山開始。急に晴れたので、山荘脇に張ったテントから登山者が次々に飛び出てくる。気温6.1度。
16:00 天狗の庭。午前中よりもやや天気は回復傾向。
16:30 約1,665m地点。小休止。丁度、対面の紅葉が広がる山肌に人が動くのに気付く。湧き出している温泉で楽しむ人々である。蓮華温泉の施設からはかなり登らなければいけないように見える。
16:55 登山口。ようやく上空に晴れ間も見え始め、朝は見られなかった景色も眺めることが出来た。すっかり日没が近づいていた。

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