山ある記 |
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三沢山 (1,505m) − 長野県山ノ内町・高山村 2004.05.08 (土) |
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天候:晴れ 標高差: --m(未登頂) |
<情けない撤退・・> この週も北信州へ。三沢山は志賀高原の少し手前にある、里山といった感じの山だが、少し甘く見すぎてしまった。国道292号を佐野・角間IC(高速道路でもないのにIC?)辺りで山ノ内町・寒沢地区へと入っていく。菅という集落で砂利道の林道菅入線へ更に入る。終点が登山口で車を数台停めることができるスペースがある。到着直後に山菜取りの家族が軽トラでやってきて、さっさと先に山へ入っていった。 山に入る準備を済ませて出発しようとしたとき、今度は犬連れのオヤジさんが山菜取りを終えて下りて来た。ビニールの買い物袋に詰まった”エラ”とかいう聞いたことのない山菜を見せてもらった。ウドに似ていた。これから三沢山に登ると言ったら「ズクあるな」と言われた。ズクとは信州あたりでは元気とか根性とかを意味するようだ。 |
10:30
林道菅入線の終点(標高約950m)。上り口からニリンソウがたくさん花を付けていた。水が流れる沢沿いをしばらく歩く。山菜取り中の家族を途中で追い越して、徐々に標高を稼いでいく。 10:45 水の引き込み口のような場所(約1,085m)。ここから山麓まで地中に埋めたパイプを通して水を送っているようだ。歩いている途中もその黒い管を流れる水音が聞こえていた。間伐材や倒木が多い。丈の伸びた福寿草が一面に咲いていた。花の季節。いろいろカメラに収める。 11:20 約1,270m地点。辺り一面、杉林だった景色も一変。白樺が多くなった。ただし、それまで全くといっていいほど登山道の助けとなる道標がなく道が分かりづらかったが、急に緑のビニールテープがあちこちに見られるようになり心強い。気温18.1度。 11:35 稜線に出る(約1,390m)。山の南側に出て、より明るく感じる。松茸とりの入山を規制するビニールテープが張り巡らされているが無視して先を進む。しかし山道らしい道は続くのだがかなり荒れている。 11:55 道なりに進めば山頂だろうとガイド本も見ずに倒木や伸び放題の枝などを掻き分けながら進んできていたが、一向に山頂に着かない。立ち止まってガイド本を見直す。よく見ると稜線の手前に”沢次郎せぎ”あったらしい。石が二列に並んでいると書かれているがそんなところは通っただろうか?と不安になる。山並みはその先もまだまだ続きそうに見えるし、山頂らしき高い峰ははるか先にあるようにも見える。ガイド本には稜線に出てから25分で山頂と書かれている。かれこれ20分は歩いているし、あと5分くらいではとても山頂には着きそうもない。不審に思い一旦、引き返すことにする。よくよく考えると道は荒れ放題だし、いくらマイナーな山とは言え山頂への案内くらいあってもいいし、それを見逃したのかも知れない、と考え直す。 |
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<日帰り入浴>
湯田中温泉”楓の湯”。山ノ内町。今回は露天風呂の方がお湯が熱い。\300。 <参考地図> |
12:10
明治の初め頃に地元の鈴木沢次郎という人物が開いた水路が”沢次郎せぎ”なのだが、それらしい水路の跡(水が流れていない)が確かにあった。しかし、そこから先が分からない。引き返してきた道以外には取り付く道が見当たらない。一体どこが山頂なのか。多分そこが”沢次郎せぎ”のはずなのだが進むべき道に確信が持てず、仕方なく下山することにする。 12:35 小さな小屋らしきものあり。だんだん自分がどこにいるのかよく分からなくなってくる。そもそも入り口から間違っていたのかとも疑問を持ち始めるが、その道以外にはないようにも思えるし・・。 13:00 登山口。未登頂ということもあり消化不良。今になって考えると、もう少し冷静になって、山頂への取り付きを探ってみてもよかったかも知れない。気温18.6度。 |