山ある記

戸倉山   (とくらやま 1,681m) − 長野県駒ヶ根市・長谷村    2003.11.23 (日)

天候:快晴
標高差:655m

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山頂より甲斐駒ヶ岳を望む(19KB)

  <中央アと南アが間近に拝める穴場>
 年末休暇を除けば、今年最後の3連休となった週末。前日(11/22)は冬型の気圧配置となり、雪となった地域もあったようだ。翌日は朝方こそ雲が多かったもの、戸倉山を登頂する頃にはピーカンとなった。
 戸倉山といっても戸倉・上山田温泉(現・千曲市)の戸倉ではない。戸倉山には南信の駒ヶ根市から入る。位置的には中央アルプスと南アルプスの間という微妙な場所。信州歴の浅い私には中央アと南アの間は伊那谷だけだと思っていたが、南ア寄りにもう一本山脈があるのを今回知った。これを伊那山地という。戸倉山はその山峰の一つである。
 駒ヶ根市に近づくにつれ、中央アルプスが迫ってくる。北アはすっかり冬化粧しているが、中央アの方はまだ黒々している。
 戸倉山キャンプ場の駐車場に駐車。既に数台車が停まっている。この季節ではキャンプをしている人は見当たらない。
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西峰より左・北岳、右・間ノ岳を望む(18KB)

11:00 駐車場(標高約1,040m)。まだ周囲は薄曇で肌寒い。気温10度。
11:40 約1,370m地点。小休憩。少し離れた前方を進む犬を連れたご夫婦のペースで、後ろを歩くので疲れもなく、それほど汗もかくこともなく登る。向かいの中央ア上空に広く雲がかかり始めるのが見えた。このときはもう天候が変わり始めるのかと思った。この少し先が5合目。気温5.3度。
12:10 金明水(約1,560m)。水場があるらしい。7合目の少し先。尾根に出たため、吹き抜ける寒風をもろに受け、頭が痛いくらい。気温4.1度。
12:25 西峰。ここが山頂かと思ったが、それほど展望がよい所。ここに着く頃にはすっかり雲が消え、きれいに晴れ上がった。山の名前を記した絵看板もあって分かり易い。北岳から南へ続く山並みや、中央アの山並みもバッチリ拝める。しばし写真撮影。
 
<日帰り入浴>
”こぶしの湯”。\500
 露天の湯を謳っているように露天風呂に力を入れているようだ。一つは湯船を岩で囲ったもので、これは一般的だが、もう一つは木製(向きが悪いのか、期待したほど展望はよくない)。
 その代わり内風呂は少し寂しい感じ。その他サウナあり。
<アクセス>
 戸倉山からは天竜川を越えて、駒ヶ根市内に入り、駒ヶ根高原に向かっていく。どんどん木曽駒が迫ってくる。中央自動車道を越えて、赤穂地区に入ると看板を見かけるようになるので、それに従って進む。

<参考地図>
・分県登山ガイド15 「長野県の山」(山と渓谷社)

11:45 山頂。こちらからは甲斐駒から仙丈ヶ岳にかけての展望がよい。寒いが空気が澄んでいるので、山々がくっきりと目に映る。しかも手が届きそうなくらいに迫る。遠く北アは槍・穂高連峰から鹿島槍までが眺望でき、文句なしと言ったところ。ここで昼食。
13:20 下山開始。いつの間にか風も止み、晩秋の穏やかな陽射しが暖かく感じられる。そのせいか小鳥達もさえずり始めたように思える。
13:45 6合目のベンチ(約1,490m)。全く風もなく辺りは真空地帯に入ったよう。小春日和と言うのがピッタリの陽気になり、ベンチに腰掛けながら、中央アを眺めて日光浴を楽しむ。腕時計が示す温度表示よりも暖かく感じられるから不思議だ。気温6.8度。
14:20 駐車場。すぐに下るには勿体無いくらいであった。

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