読書メモ ・「世界金融戦争 ―謀略うずまくウォール街〈上・下〉」 ・アメリカの金融界は格付け会社、証券取引所、大手会計事務所、コンピュータ・ソフト・メーカーが一体化し、不正に明け暮れてきた。 CIAがこれらと情報を共有している。 ・米国が他に利益を生み出す国がない「超大国状態」に至れば、ヘッジファンドも金融マフィアも投資先を失って、他の国から収奪できなくなる。 ・ウォール街は不正会計により利益をひねり出さなければならない状態に追い詰められた。これが米国金融帝国崩壊の幕開け。9.11事件とエンロン事件が引き金。 -目次- 序章 怪事件が続発するアメリカの謎(アメリカでうごめく金融戦争 金融マフィアが世界を混乱に導く ほか) 第1章 アメリカを揺るがす金融スキャンダル(二十一世紀の南海泡沫事件 ウォール街が仕組んだ詐欺行為の数々 ほか) 第2章 会計事務所とウォール街のインサイダー・コネクション(世界の帳簿を見る会計事務所の謎 ビッグ・ファイブの沿革 ほか) 第3章 BCCI事件とイスラム・マネーの争奪(パキスタン独立とイスラム金融の台頭 第三世界の金融機関BCCI設立さる ほか) 第4章 ユノカルとセントガス―アフガンの攻防(アフガンの王国とムジャヒディーン 内乱に次ぐ内乱にタリバン台頭とガス・パイプライン計画の始動 ほか) 第5章 カスピ海油田の攻防(ロシア富豪の資産をつくりだす石油とガス KGBプーチンと“ガス野郎”の闘い カザフのテンギス油田とカスピ海パイプラインCPC ほか) 第6章 炭疽菌テロ事件とイラク攻撃(二〇〇一年炭疽菌テロ事件の恐怖 遺伝子組み換えビジネスに関与するBC兵器開発部隊 重要参考人ハットフィルのその後… ほか) 終章 アメリカ帝国崩壊の予兆(采は投げられた―イスラム教徒ルビコン河を渡る ブッシュ集団が世界経済を地獄に引き込む グローバリズムの矛盾) |