読書メモ

・「ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則
(James C.Collins、Jerry I.Porras:著、山岡 洋一:訳、日経BP社 \1,942) : 2011.07.24

「ビジョナリー・カンパニー」、
ビジョンを持っている企業、未来志向、先見的、業界で卓越している、同業他社の間で広く尊敬を集め、大きなインパクトを世界に与え続けてきた企業。

○印象的な言葉
・時の試練を乗り越えてきた真に卓越した企業と、おなじようには成長できなかった別の優良企業と比較分析
・創業時、中堅企業だった頃、大企業に発展してから
・周囲の世界の劇的な変化をどのように乗り切ったか
・時代を超えて一貫して見られる経営理念
・大きな結論、「誰でも主役になれる」
・現状を不十分と感じるようにする仕組み。自己満足に陥らないようにし、外部の世界に強いられる前に変化し、改善するよう促す
・12の崩れた神話:
 素晴らしいアイデアが必要
 カリスマ的指導者が必要
 利益の追求が最大の目的
 「正しい」基本的価値観
 変わり続けること
 危険を冒さない
 素晴らしい職場
 社外からCEOを迎える
 競争に勝つことが第一
 2つの相反することは同時に獲得できない
 経営者が先見的
・利益は人間の身体にとっての酸素や食糧や水や血液のようなもの。目的ではないが、それがなければ生きられない
・理念が本物であり、どこまで理念を貫き通しているかの方が、理念の内容よりも重要
・臆病者は勝利も知らなければ、敗北も知らない灰色の生活を送っている(セオドア・ルーズベルト)
・新製品には偶然にぶつかっている。動いていなければぶつかりもしない(リチャード.P.カールトン)
・3Mの15%ルール(⇒Googleにも似たものがある)
・経営者の継続性をもたらす好循環、経営者断絶と救世主の悪循環
・一貫性を達成するための指針:@全体像を描くA小さなことにこだわるB下手な鉄砲ではなく、集中砲火C流行に逆らっても、自分自身の流れに従うD矛盾をなくすE原則を維持しながら、 新しい方法を編み出す
・4つの概念:@予言者になるな。時計を作る設計者になれA「ANDの才能」を重視B基本理念を維持し、進歩を促すC一貫性

-目次-
第1章 最高のなかの最高
第2章 時を告げるのではなく、時計をつくる
第3章 利益を超えて
第4章 基本理念を維持し、進歩を促す
第5章 社運を賭けた大胆な目標
第6章 カルトのような文化
第7章 大量のものを試して、うまくいったものを残す
第8章 生え抜きの経営陣
第9章 決して満足しない
第10章 はじまりの終わり